アドビ、「Firefly Video Generator」を発表–商業的に安全な動画を生成

今回は「アドビ、「Firefly Video Generator」を発表–商業的に安全な動画を生成」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 人工知能(AI)を使った動画生成は、クリエイターに新しい可能性を提供し、簡単な指示や参照画像を使ってアイデアを動画にできる。ただし、これらのAIツールを業務で使うと、著作権訴訟のリスクがある。Adobeの動画生成機能は、この問題に対応している。

 Adobeは米国時間2月12日、「Firefly Video Generator」を発表した。現在は2つの方法で利用可能となっている。1つは、新しい「Firefly」ウェブアプリケーションのユーザー向けにパブリックベータ版として提供される「Generative Video」で、ユーザーのテキストや画像を使って動画を生成できる。もう1つは、「Adobe Premiere Pro」の「Generative Extend」で、AIを使って動画にフレームを追加する。

 Firefly Videoモデルを搭載したGenerative Video機能では、ユーザーが入力したテキストや画像から動画を作成できる。また、カメラアングルや映画のような動きなど、プロ仕様のカスタマイズツールも幾つか備えている。現在は1080p解像度に対応しており、低解像度と4K動画もまもなくサポートする予定だ。

 Adobe PremiereのGenerative Extend機能では、動画クリップに合った動画や音声をAIで生成して追加できる。この機能は、動画編集者が複雑な手順を繰り返したり、追加の映像素材を探したりせずに、タイムラインの隙間を埋めるのに役立つ。

 OpenAIの「Sora」のようなモデルとは異なり、このモデルの強みは商業的に安全であることだ。つまり、トレーニングデータセットに商標登録や著作権のあるコンテンツが含まれていないため、知的財産に問題のない動画コンテンツのみを生成する。これは、生成された動画を仕事で使う必要がある映画制作者やマーケティング担当者などの専門家にとって非常に重要だ。

 もちろん、AI作成ツールを使用する際には、AIの使用について透明性を保ち、オーディエンスとの信頼関係を築くことが重要だ。また、テクノロジーの使用に伴う法的リスクを認識することも必要だ。この透明性を支えるために、Firefly Videoモデルで生成された全てのコンテンツには、コンテンツ認証情報が含まれている。

 Generate Video機能の発表とともに、AdobeはFireflyツールを集約した新しいFireflyウェブアプリケーションを導入した。これにより、AIを使った動画や画像の生成、音声や動画の翻訳、3次元(3D)スケッチやモデリングから画像を生成する機能に、全て1カ所からアクセスできるようになった。

 「Adobe Creative Cloud」のユーザーは、FireflyウェブアプリケーションがCreative Cloudアプリケーションと統合されることで、シームレスなワークフローを体験できるようになる。

 また、Adobeは「Firefly Standard」と「Firefly Pro」の2つの新しいプランを発表した。Firefly Standardは月額9.99ドルで、2000の動画/音声クレジットと、1カ月に最大20本の5秒間の1080p動画生成が可能だ。Firefly Proプランは月額29.99ドルで、7000の動画/音声クレジットと、1カ月に最大70本の5秒間の1080p動画生成ができる。

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