新ブロックストレージ追加で全ボートフォリオの刷新を完了–ネットアップ
今回は「新ブロックストレージ追加で全ボートフォリオの刷新を完了–ネットアップ」についてご紹介します。
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ネットアップは、ブロックストレージ製品「NetApp ASA Aシリーズ」にエントリー/ミッドレンジの新モデルを追加するなど、エンタープライズストレージ製品ポートフォリオのアップデートを発表した。ランサムウェア対策の強化などのサイバーレジリエンス機能の追加も発表された。
NetApp ASA Aシリーズでは、エントリーモデルと位置付けられる「NetApp ASA A20」「同A30」、ミッドレンジとなる「同A50」が追加された。シリーズのコンセプトとして「シンプル」「パワフル」「リーズナブル」の3点を掲げ、運用管理負担の軽減やI/Oパフォーマンスの強化、初期導入コストの軽減などを実現している。
チーフ テクノロジー エヴァンジェリストの神原豊彦氏は新モデルの特徴を「ブロックされることのない真のブロックストレージ」と表現した。NetApp ASA Aシリーズは2024年9月に米ラスベガスで開催された年次イベント「NetApp INSIGHT 2024」で発表されたブロックストレージで、まずはハイエンドと位置付けられるA70、A90、A1Kが発表されたのに続き、今回はエントリーからミッドレンジの製品が投入されてラインアップが完成した形だ。
NetApp ASA Aシリーズの特徴は、SAN専用のブロックストレージという点にある。もともとNetAppはファイルストレージのメーカーとしてスタートしており、当時全盛だったSAN/ブロックストレージに対してNAS/ファイルストレージの優位性をアピールし、当時盛んに語られた「SANかNASか」という議論の一方の主役でもあった。その後両者を統合したユニファイドストレージの時代に入り、同社のストレージOSであるONTAPもファイル/ブロックアクセスの両方をサポートするように進化した。
その経緯からすると、今になってNetAppがブロックアクセス専用の「ONTAP One for SAN」を用意してSAN専用ストレージ製品を投入するのはなぜかという疑問も湧く。その背景として神原氏は、2023年の9月に同社が打ち出したコンセプト「インテリジェント・データ・インフラストラクチャ」を推進する過程で、「ブロックストレージにこそお客さまのデータが大量の格納されており、ここにブレークスルーを起こさないと、この先インテリジェントの時代にお客さまと一緒に歩いて行くことができない。NetAppが持つ技術をブロックストレージの世界に全部つぎ込もう」という思いから始まっていると語った。
具体的には、従来のブロックストレージの複雑な運用管理を可能な限りシンプル化し、従来の限界を超える性能面でのスケールアップを実現すると同時にスケールアウト型の拡張にも対応。初期導入コストについては、従来常識とされていた価格感のおよそ半額程度からスタートできるような設定としたという。ストレージ専門のエンジニアが領域割り当てなどの設定や日々の運用管理を担当するような複雑かつ高度な技術力を要求する従来の形から、スマートフォンなどを意識した直感的な操作や自動入力などを活用した簡単なユーザーインターフェースを提供するなどの工夫が行われている。