ServiceNow、「Now Platform Yokohama」を発表–アプリ開発の加速など機能拡張
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ServiceNowは米国時間3月12日、同社が提供するAIプラットフォーム「Now Platform」の最新版「Yokohamaリリース」を発表した。このリリースによって、アプリケーション開発の加速やワークフローのパフォーマンス向上、顧客体験(CX)の質向上を、高いガバナンスとセキュリティを維持した上で実現するという。
同リリースでは主に、ノーコード/ローコードやプロコードの開発者を対象としたAI主導の統合型開発環境「ServiceNow スタジオ」や、セールスと注文管理を支援する「Sales and Order Management」(SOM)、IT運用管理「 IT Operations Management 」(ITOM)を中心に機能を強化している。
ServiceNow スタジオには、生成AIアシスタント「Now Assist」が組み込まれており、アプリケーション開発にかかる時間の短縮や効率的な自動化が可能になる。Yokohamaリリースでは、AIエージェントの機能が拡張され、AIエージェントを構築してカスタマイズできる開発ツール「AIエージェントスタジオ」との統合により、開発者はアプリとAIエージェント群の両方を1つの環境で設計できるようになった。
加えて、組織のデータ活用を支援する「Workflow Data Fabric」とのデータ統合が可能になったことで、確認や承認、申請の変更などの一連のプロセスが自動化され、組織全体でガバナンスの徹底とデータ接続が確保される。
SOMの強化では、円滑な販売サイクルを確立する注文管理ソリューションのスマート化を図る。Now Platformに構築されたSOMは、製品の構成や価格設定、見積もりを注文管理から完了まで一体化することで、販売サイクルの短期化と業務の効率化を実現する。「セルフサービスコマースポータル」では、顧客が製品の構成や発注、注文状況を追跡できるようにし、組織の収益拡大を促すという。同機能により、購入プロセスの摩擦を軽減することで、注文放棄を回避し、取引件数を増加させ、迅速な収益の獲得を可能にするとしている。
ITOMでは、可観測性によるサービス運用を強化する。ITOMの一部として展開するクラウド可観測性は、組織全体の可観測性エコシステムを統合し、洞察に基づく行動につなげるソリューション。「サービスオブザーバビリティ機能」では、あらゆるソースから情報を集約し、AI主導の洞察を抽出して根本となる原因を特定する。
サービスオブザーバビリティ機能により、ITチームが既存のソリューションと円滑に連携できるAI主導の統合型ハブが提供される。これにより、AI主導の自動ワークフローが組織のダウンタイムを削減し、憶測による判断を削除してサービス運用をビジネス成果につなげられるとしている。