HPE、AI利用を推進する「HPE Apollo 6500 Gen10 Plus System」を発表
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日本ヒューレット・パッカード(HPE)は1月27日、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)や人工知能(AI)のワークロード向けサーバー新製品「HPE Apollo 6500 Gen10 Plus System」を発表した。最小構成での希望小売価格は502万5000円となる。
新製品は、AIのシステムに必要な高信頼、高性能、ビッグデータへの対応を兼ね備えるべく開発されたとする。同日の記者会見で新製品を所管する取締役執行役員 HPC&AI/MCS事業統括の根岸史季氏は、「AIという新しいワークロードの構成を考えた場合、ミッションクリティカル、HPC、データを集めるエッジの3要素が求められる。(HPEは)多様なユースケースに合わせてハードウェアとソフトウェアの最適な組み合わせとサービスによるポートフォリオを提供できる」と紹介した。
製品本体は、第3世代のNVIDIA A100 Tensor Core GPUや第2世代のAMD EPYCプロセッサー(コードネーム:Rome)を採用する。VIDIA A100は前世代のV100に比べ最大4.2倍速いAIスループットを実現する。最大16GPUを連携できるNVIDIA NVLinkインターコネクトを最大12個までサポートしており、メモリー間で毎秒600GB転送の帯域幅を持つ。
AMD EPYCプロセッサー(2.6Ghz/64コア、TPD280ワットをサポート)は2基搭載可能で、NIVIDIA Mellanox HDR InfiniBandが統合されている。同社初の4GPUに最適化されHPC向けとしてコスト当たりの性能を向上させた。プロセッサー2基搭載の8GPUサーバーが提供され、最大16個のPCIe GPUを利用できるようになった。
ストレージは、最大16台のSAS/SATA SSDおよびNVMeドライブを搭載できる。同社では2021年第1四半期までに新ソリューションを展開するといい、16台のNVMeドライブを搭載することで帯域幅を約6倍に拡大させるという。セキュリティ面では「HPE Silicon Root of Trust」を採用し、ファームウェアの改ざん対策やマルウェア検出など堅牢なハードウェアレベルの防御機構を持つ。HPE iLOサーバー管理ソフトウェアにより、リモートでのシステム運用管理も行える。
同社では、AIのビジネスを推進する部門横断型チーム「HPEJapanAICross-BU」も組成。これを立ち上げたHPC&AI /MCS事業統括AI ビジネスデベロップメントマネージャーの山口涼美氏は、入社3年目で、学生時代はディープラーニング技術を用いてシンセサイザーの音の構成パターンを研究したという。社内留学制度を活用して欧州の6つのHPE現地法人を周り、各地の人材と連携する仕組みを作り上げた。
山口氏は、「入社後にAIやディープラーニングのビジネス活用が進む状況を肌で感じた。AIは従来の製品ありきではなくソリューションが求められる」と述べる。新製品は、サーバー本体だけでなく、Pointnextのテクノロジーコンサルティングや、コンテナー管理ソフトウェアのEzmeral、従量課金型サービスのGreenLakeなどを組み合わせて提案していくとする。また、本社(東京都江東区)にHPE AI検証センターを新設し、顧客が事前検証を行えるようにする。
また、顧客の利用段階に応じた推奨のハードウェアとソフトウェアの構成で提供する4種類の4種類のバンドルパッケージを販売する。第2段階向けのトレーニングキットでは今回の新サーバーやEzmeralなどで構成され、「AIの開発環境をAs-A-Serviceとして提供できるようになり、AIのライフサイクルも行える」(HPC&AI/MCS事業統括 カテゴリーマネージャーの高橋健氏)としている。