NEC、25年度から社員対象の株式報酬制度「NEC Value Shares」導入
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NECは3月17日、従業員を対象とした株式報酬制度「NEC Value Shares」を2025年度から導入すると発表した。自社の業績や株価に対する意識向上を通して、NECグループの中長期的な成長と企業価値の向上を目指す。
NECは、「2025中期経営計画」においてパーパス経営の推進を掲げている。「Employer of Choice」(選ばれる会社)の実現に向けて、多様な人材がイノベーションを追求する企業文化を醸成し、従業員と企業双方が「選び・選ばれる」関係を構築することで、事業成長を図る。
その一環としてNECは、「人への投資」に注力している。ジョブ型人材マネジメントの考えに基づき、個人の役割に対する貢献や成果に応じた報酬を実現することで、市場価値の高い優秀な人材を維持・獲得し、企業競争力の向上を目指している。同社は、2025年度には約7%の賃上げを行うほか、戦略的ポジションには株式報酬を含めて総報酬を引き上げる。
同社は、大卒初任給を29万4000円に引き上げるとともに、若手層に当たる約9000人への投資を強化する。シニア層に当たる約6600人に対しても、経験に裏打ちされた専門性を発揮できるよう、定年再雇用制度においても報酬水準の引き上げを予定している。これらの対応は、国内グループ会社でも同様に進めるという。
今回発表されたNEC Value Sharesは、株式交付信託を用いた業績非連動型の株式報酬として、2025年度から統括部長などの戦略ポジションを中心とした約400人の従業員を対象に導入する。将来的には、同社に対して中長期的に大きな貢献が期待されるNECおよび一部のNECグループ会社の従業員6000人以上に対象範囲を拡大し、戦略的に株式報酬を付与する予定だ。
加えて、NECの持株会制度を拡大し、2026年度から同社および一部のグループ会社を含む約6万人の従業員を対象に、加入者に従来付与していた一定率の奨励金に加え、無償で自社株式を付与する仕組みの導入を予定している。