マイクロソフトとSAPの提携強化がもたらす新たな市場競争とは
今回は「マイクロソフトとSAPの提携強化がもたらす新たな市場競争とは」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
MicrosoftとSAPが提携関係を強化し、ウェブ会議ツール「Microsoft Teams」をSAPの業務アプリケーションに統合していくことを表明した。これを機に、ウェブ会議ツールや業務アプリケーションによるSaaS(Software as a Service)市場の競争が激化しそうだ。
両社が今回の発表を行ったのは、米国時間の2021年1月22日。本サイトでは外電の記事が掲載されたが、日本ではメディアへの露出が少なかったようだ(図1参照)。
両社の提携関係は、およそ10年にわたってたびたび強化が図られてきたので、今となってはあまり注目されなくなってきている面もあるかもしれないが、今回の内容は市場競争の観点から興味深いものだった。
というのは、特にMiocrosoftにとって今回の動きは、多くの顧客が利用するSAPの業務アプリケーションにMicrosoft Teamsを組み込む形にすることで、ウェブ会議ツールの市場シェア拡大に向けて大きく前進するとみられるからだ。
まずは、今回の発表に向けた両社の最高経営責任者(CEO)の発言を紹介しておこう。
「SAPのソリューションポートフォリオ全体にMicrosoft Teamsを統合することで、お客さまの業務のコラボレーションを一段と高いレベルに引き上げることができる」(SAP CEOのChristain Klein氏)
「Microsoft TeamsのパワーをSAPのソリューションと組み合わせることで、クラウドの活用を一層促進し、お客さまのデジタルトランスフォーメーションを支援していきたい」(Microsoft CEOのSatya Nadella氏)
いずれもSAPの業務アプリケーションにMicrosoft Teamsを統合することのユーザーメリットを強調している。両社の長年にわたる提携強化は、今後の業務アプリケーションによるSaaS市場を両社でリードしていきたいという意欲の表れとも見て取れる。
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