インドのジャンムー・カシミール地域で18カ月ぶりに4Gインターネット回線が復活

今回は「インドのジャンムー・カシミール地域で18カ月ぶりに4Gインターネット回線が復活」についてご紹介します。

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本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。

インドは、ジャンムー・カシミール連邦直轄領の4Gインターネットサービスを復活させていると、同地域の政府高官が現地時間2月5日に語った。2019年8月にインド政府がジャンムー・カシミール州の特別自治権を取り消す決定を下したことに対する潜在的な反発の広がりを抑えるため、このイスラム教徒が多数を占める地域に大規模な通信遮断を課してから18カ月後のことだった。

ジャンムー・カシミール政府のRohit Kansal（ロヒット・カンソール）主席秘書官は、4Gインターネットサービスが地域全体で復旧していると述べた。

インド政府は2020年、「同地域のインターネット無期限停止は不当である」とする最高裁の判決によって、Narendra Modi-led（ナレンドラ・モディ）首相率いる政府による「権力の乱用」が証明された後、同地域の20地区のうち2地区でインターネット規制を部分的に解除したが、速度制限（2Gインターネット）は維持していた。

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当時の制限解除は、Netflix（ネットフリックス）やAmazon（アマゾン）などのエンターテインメントプラットフォームや、The New York Times（ニューヨーク・タイムズ）など一部の報道機関を含む301の「ホワイトリスト」に入れられたサービスに適用されたが、多くのインドの報道機関や、すべてのソーシャルメディアはブロックされたままだった。住民の多くは、2G回線の速度が遅いため、メールやWhatsApp（ワッツアップ）のメッセージをチェックするのがやっとだと不満を漏らしていた。

1300万人以上の人々が暮らすジャンムー・カシミールにおけるインターネット禁止令は、民主主義国の中で最も長いものとなっている。

2020年8月、インド政府は最高裁に、ジャンムーとカシミール渓谷の1地区で「試験的に」高速インターネットの提供を開始すると述べた。同年末、政府はこの地域におけるブロードバンドサービスを再開した。インターネットの禁止は、ジャンムーとカシミールの市民にとって、数十万もの仕事に影響をおよぼし、数百万ドル（数億円）もの損失になっているとの批判を受けている。

非営利のインターネット擁護団体Access Now（アクセス・ナウ）の上級国際顧問でアジア太平洋政策ディレクターを務めるRaman Jit Singh Chima（ラマン・ジット・シン・チマ）氏は、今回の動きは歓迎できるが、しかし「以前の遮断は過剰であり、愚かにも繰り返されたことをはっきりさせておきましょう。すべてのジャンムー・カシミールの住民に間もなくインターネットが復活することをうれしく思います。彼らからそれを奪うことは、インドの憲法の下、彼らの権利を侵害するものです」と述べた。

ジャンムー・カシミール州のOmar Abdullah（オマル・アブドラ）元首相は、「2019年8月以来初めて、ジャンムー・カシミールの全域で4Gモバイルデータ通信が復活します。遅かったけれど、解除されないよりは良いでしょう」と付け加えて、このニュースを祝福した。

画像クレジット：HABIB NAQASH / AFP / Getty Images

【原文】

India is restoring 4G internet services in Jammu and Kashmir, a senior government official said Friday evening, 18 months after imposing a sweeping communications blackout in the Muslim-majority region in an attempt to curb the spread of potential backlash over New Delhi’s decision to revoke Kashmir’s semiautonomous status in August of 2019.

Rohit Kansal, principal secretary of the Jammu and Kashmir government, said 4G internet services were being restored in the entire region.

India partially lifted the ban on internet in two districts — out of 20 — of the state last year but maintained speed restrictions (2G internet), after a ruling from the Supreme Court that found an indefinite shutdown of the internet in the state unwarranted, and demonstrated “abuse of power” by the Prime Minister Narendra Modi-led government.

The lifting of restrictions at the time had applied to 301 “whitelisted” services that included entertainment platforms such as Netflix and Amazon and some news outlets including The New York Times. Many Indian news outlets remained blocked, along with all social media. Many residents complained that the slow 2G speeds barely allowed them to check their emails and WhatsApp messages.

The internet ban in Jammu and Kashmir, home to more than 13 million people, has been by far the longest by any democracy.

In August, New Delhi told Supreme Court that it will start offering high-speed internet in one district of Jammu and one of Kashmir Valley on a “trial basis.” Late last year, the government resumed broadband service in the region. Critics have said that ban on internet has cost citizens of Jammu and Kashmir hundreds of thousands of jobs and millions of dollars.

Raman Jit Singh Chima, a senior international counsel and Asia Pacific Policy director at Access Now, a nonprofit internet advocacy organization, said today’s move was welcoming, but “let’s be clear — the previous shutdown was excessive, mindlessly repeated. Glad that all Jammu and Kashmir residents will soon have internet restored, denied to them in violation of their rights under the Indian Constitution.”

Omar Abdullah, former chief minister of Jammu and Kashmir, celebrated the news, adding “For the first time since Aug 2019 all of J&K will have 4G mobile data. Better late than never.”

（文：Manish Singh、翻訳：Hirokazu Kusakabe）

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