医療費が節約できる筋骨格のカリキュラムを提示するSpineZoneが12.8億円調達

今回は「医療費が節約できる筋骨格のカリキュラムを提示するSpineZoneが12.8億円調達」についてご紹介します。

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本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


SpineZone(スパインゾーン)は、個人に合わせた運動療法プログラムの制作と首と背中の痛みの治療法を提供するスタートアップだ。オンラインプラットフォームを通して面談による診療を行い、処方薬や注射や外科手術を必要としない治療を目指し、医療費が節約できるカリキュラムを提示する。Kian Raiszadeh(キアン・ライザデー)氏とKamshad Raiszadeh(カムシャド・ライザデー)氏の兄弟が共同創設したSpineZoneは、シリーズA投資金1200万ドル(約12億8000万円)の調達をTechCrunchに話してくれた。このラウンドはPolaris PartnersとProvidence Venturesが主導し、Martin Venturesが参加している。

基本的にSpineZoneは、対面診療で補強された仮想理学療法プラットフォームだ。同社では健康転帰を盛り込んだ動画リポジトリーを使用し、その患者の実生活面を支えている。そのため、対面診療は特に重要となる。

患者はスマートフォンかパソコンでサイトにログオンし、痛みや危険因子に関する質問に答える。すると、一連の運動療法を開始できるようになる。この運動は、筋骨格の健康状態に関する審査を通ったエビデンスに基づく論文をベースに、専門家の協力の下で作られる。

動画のデジタルアーカイブの他に、その運動を行うにあたって実際に専門家から指導が受けられるオプションもある。この戦略で同スタートアップは「100万人の生活を管理している」と主張する。

SpineZoneの価値提案は人を雇っている企業、クリニック、Cigna(シグナ)やAetna(エトナ)といった健康保険の利用者とサービス提供者の両方を支援し、患者が高価な外科手術を受けずに済むようにするというものだ。

痛みが深刻化する前に対処することで、現在のところ患者が手術を受ける比率は50パーセント低下しているとSpineZoneは話している(新型コロナで病院に行くリスクが高まった影響も加味すべきだが)。

非手術的処置を外注するほうが、実際に非手術的処置を行うよりもずっと安価であるため、パートナーたちは満足している。

病院では数百万ドル(数億円)単位の経費削減となる。例えばサンディエゴのシャープ・コミュニティ・メディカルグループは、SpineZoneと契約した2年間で340万ドル(約3億6000万円)の経費を節約した。

SpineZoneのビジネスモデルでは、典型的なSaaSの料金体系よりも、ほんの少しだけ複雑になっている。例えば1カ月に診療を利用する人数によって料金は異なる。また、損失の分担もある。SpineZoneが契約医院に経費を1500万ドル(約16億円)から1200万ドル(約12億8000万円)に低減できると約束した場合で、実際には1700万ドル(約18億2000万円)となってしまったときは、クリニックに対してその差額の一部をSpineZoneが負担する。反対に、クリニックの経費が1000万ドル(約10億7000万円)に抑えられたときは、節約分を双方で分配する。

SpineZoneの他にも、同類の筋骨格疾患系スタートアップはいくつかある。ベンチャー投資家の支援を受ける企業には、Peerwell(ピアウェル)、Force Therapeutics(フォース・セラピュティクス)、そしてこのほど企業価値30億ドル(約3200億円)の評価を受け、株式公開を計画しているHinge Health(ヒンジ・ヘルス)がある。

SpineZoneばかりでなく、多くのスタートアップが競争に勝ち残るには、診療ごとに料金を取る医療ではなく、価値に基づいた医療が必要となる。価値に基づく医療とは、患者を何度も医院に通わせる代わりに、結果に対して医師が報酬を受け取るという考え方だ。最終的な目標は、いち早い治療結果を金銭的インセンティブにつなげることだ。膝の治療で医師が3万ドル(約320万円)を得られるとするならば、診療予約が2回だろうが20回だろうが、治療を長引かせても、1回の診療を徹底的に行っても結果は同じことだ。もちろん、医師が報酬にこだわるあまり、質よりもスピードを重視してしまうという危惧もある。

当面、SpineZoneの人気は確かなようだが、医療エコシステムで価値に基づくモデルが主流になるまでには、まだ道のりは長い。キアン・ライザデー氏の見積もりでは、現在、病院の報酬のうち価値に基づく医療によるものは、全体の10〜20パーセントだ。SpineZoneでは、近い将来、それが50パーセントになると予測している。

「それが最大の改革であり、私たちが目指す最高の到達点です」と彼は話していた。

画像クレジット:Ian Forsyth / Getty Images


【原文】

SpineZone is a startup that creates personalized exercise programs and treatment for neck and back pain. The company uses an online platform and in-person clinics to deliver a curriculum that, ideally, helps patients avoid the need for prescription drugs, injections and surgeries, and providers then avoid the cost of all of the above. Co-founded by brothers Kian Raiszadeh and Kamshad Raiszadeh, the company tells TechCrunch that it has raised $12 million in a Series A round led by Polaris Partners and Providence Ventures, with participation from Martin Ventures.

At its core, SpineZone is a virtual physical therapy platform augmented by in-person clinics. The latter bit is important because it takes a video repository, which has health outcomes baked into it, and helps get those same users some real-life support.

Patients can log onto the site, either through smartphone or laptop, and then answer a series of questions around pain and risk factors. Then, patients can go through a series of exercises. These exercises are created in tandem with professionals, and are based on peer-reviewed and evidence-based articles on musculoskeletal health.

Beyond this digital archive of videos, SpineZone offers an in-person clinic option to help patients practice these exercises. Off of this strategy, the startup claims that it has “1 million lives under management.”

SpineZone’s value proposition is that it helps payers and providers, whether that be employers, clinics or health plans such as Cigna or Aetna, avoid placing their patients in surgeries, which are expensive. By taking care of pain issues before they bubble up, SpineZone says that its current partners have been able to have a 50% reduction in surgery rate (it’s worth noting that COVID-19 could also play a role in this because it is high-risk to enter a medical facility).

Partners are happy because footing the bill of a non-operative procedure is remarkably cheaper than a non-operative procedure.

The cost saving that a medical center could endure can be in the millions. For example, the Sharp Community Medical Group saved $3.4 million in cost savings after working with SpineZone for two years.

SpineZone’s business model is a smidge more complicated than your classic SaaS fee. For example, it charges a clinic based on the number of members it serves per month, and also shares in the downside. For example, if SpineZone promises to get a clinic to $12 million in spend from $15 million, and the cost ends up being $17 million, the company will pay the clinic a portion of the difference. Alternatively, if SpineZone got the clinic to $10 million, even below estimates, it shares in the upside.

SpineZone joins a cohort of health tech startups that focus on musculoskeletal conditions. Venture-backed competitors include Peerwell, Force Therapeutics and Hinge Health, which was most recently valued at $3 billion, with plans to go public.

In order to win, many startups, SpineZone including, need value-based care to replace fee-for-service care. Value-based care is the idea that doctors are paid for outcomes instead of the number of times you enter a doctor’s office. The end goal is that this format creates monetary incentives around getting to an outcome faster: If a doctor is going to make $30,000 on fixing a knee, regardless of whether it takes two appointments or 20 appointments, they might as well do a more thorough job upon check-up instead of elongating the process. The flipside of this, of course, is that doctors might optimize for outcome volume and speed rather than the quality of the result itself.

While SpineZone’s early traction is promising, the healthcare ecosystem still has a ways to go before value-based models take precedence. Right now, Kian Raiszadeh estimates that 10 to 20% of revenue in a medical center comes from value-based care. SpineZone is projecting that it will get to 50% of revenue in the near future.

“And that’s the biggest evolution and tallest lift that we’re expecting,” he said.

Early Stage is the premiere ‘how-to’ event for startup entrepreneurs and investors. You’ll hear first-hand how some of the most successful founders and VCs build their businesses, raise money and manage their portfolios. We’ll cover every aspect of company-building: Fundraising, recruiting, sales, legal, PR, marketing and brand building. Each session also has audience participation built-in – there’s ample time included in each for audience questions and discussion.

(文:Natasha Mascarenhas、翻訳:金井哲夫)

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