インテル、第12世代プロセッサー搭載「vPro」プラットフォーム発表
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Intelは米国時間3月3日、第12世代プロセッサーを搭載した最新版の「Intel vPro」プラットフォームを発表した。このプラットフォームは、今日のビジネスに焦点を当て、ハイブリッドワークやセキュリティの強化を念頭に置いたものとなっている。
今回発表されたvProには、「Intel vPro Enterprise for Windows」「Intel vPro Essentials」「Intel vPro Enterprise for Chrome」「Intel vPro, An Evo Design」の4種が用意されている。
このプラットフォームは、Intelの第12世代プロセッサーファミリーの能力を活用するようになっている。「第12世代Intel Core」アーキテクチャーには、モバイル機器向けとデスクトップ機器向けの双方に対するオプションが搭載されており、同社の「Performance-core」(P-core)と「Efficient-core」(E-core)が組み合わされている。
第12世代Intel Coreプロセッサーの「Alder Lake」はデスクトップ機器向けではDDR5メモリーをサポートしており、モバイル機器向けではDDR5メモリーとLPDDR5メモリーの双方をサポートしている。また、vPro Enterpriseのワークステーションでは、搭載しているIntelチップセットに対応したECCメモリーもサポートしている。さらに、モバイルユーザーはそのニーズに応じて「Thunderbolt 4」接続も利用できる。なお同社は、1Gbps/2.5Gbpsの有線Ethernet接続に対するサポートも継続している。
Intelによると、第12世代プロセッサーを搭載したこれら製品群は、VoIPといったリモートコラボレーションアプリを使用する必要のあるビジネスユーザー向けに強化されたパフォーマンスを提供するべく開発されたものだという。競合他社のチップセットとの比較という点で、同社は「第12世代Intel Core i9-12900」では「Zoom」会議時の「Excel」の使用が最大23%高速化されるとともに、Zoom利用時の「Microsoft Power BI」では最大46%高速化されると述べている。
同社によると、前世代のプロセッサーと比較した場合、現在主流となっているアプリケーションのパフォーマンスは、モバイルユーザーで最大27%、デスクトップユーザーで最大21%の向上を期待できるはずだという。
IntelはvProでセキュリティの強化にも取り組んでいるようだ。同社はコードインジェクション攻撃に対する防御能力を高めるためにチップセットを拡張するとともに、OSの仮想化と、「Google Chrome OS」を搭載したシステムのためにシリコンレベルでのセキュリティメカニズムを導入した。
利用可能になったセキュリティ強化策の中には、ESETとの協力によって実現した、ランサムウェアの感染検出に向けた異常行動検知機能もある。また、Intelのセキュリティ機能であるHardware Shieldや、「Windows」のセキュリティ設定を管理するためのメカニズムである「Security System Report」も利用可能となっている。