ベイシス、社内RPAの推進により手作業時間を4256時間削減

今回は「ベイシス、社内RPAの推進により手作業時間を4256時間削減」についてご紹介します。

関連ワード (ネットワーク等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 モバイルやIoTのエンジニアリングサービスを手掛けるベイシスは、第22期(2021年7月~2022年6月)の社内ロボティックプロセスオートメーション(RPA)の取り組みで、社内業務の手作業処理時間を4256時間削減した。また、地方拠点の発案によって全国規模での業務RPA化を推進した。

 第22期では、新規の取り組みで9部署(30ロボット)での運用を開始することができたという。また、同社の全国拠点で日々施工している屋内での光回線配線工事において、全国的に共通する課題が2点解決されたとしている。

 1点目は、光回線配線工事に必要な資料(工程表・現場情報・図面など)の展開の自動化が実現した。これらの資料は毎日、全国の工事班(40班以上)に展開する必要があるといい、手作業になっていた。全国の9地域(北海道・東北・関東・北陸・東海・関西・中国・四国・九州)で1日当たり合計280分の時間を奪われていたという。

 これに対して名古屋に拠点を置く事業所の社員からRPA化が発案され、管理者の手作業は、図面および現場情報ファイルを格納するのみとなり、データ加工と送付をソフトウェアロボットが行うこととした。これにより、同280分の作業量を削減することができた。

 2点目は、現場への入場および退場時におけるチェックの自動化になる。従来現場は、クライアントによって入退場が作業チケットで管理されていたが、この際に管理者が全ての作業チケットの状況を把握できていない状態になっていた。また、同チケットの開始または終了時の処理忘れの確認に時間や手間がかかり、可能なら1日に数回の確認をしたいところ、それらを時間的制約により実施できないでいたという。

 これに対して、広島に拠点を置く事業所の社員から、全ての地域の作業チケットを1台のソフトウェアロボットが確認し、処理忘れについて毎日複数回の確認を実施し、管理者に報告することで、作業チケットの処理忘れの早期発見につなげる仕組みが発案された。

 これによってRPAが入退場のシステムをチェックすることで、作業チケットの処理忘れを検知し、管理者へ通知することで現場班に対して処理忘れを素早く報告する事が可能になった。

 なお、この仕組みで活用しているソフトウェアロボットは、工程表を確認して当日の現場も把握しているため、作業チケットの現場の工程が変更している場合は、その旨も通知する仕組みを備えている。

 ベイシスは、これらの事例から東京本社のみならず地方拠点の現場の社員も業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)に高く関心を持っていることが確認され、全社的なDX推進意識の高まりを、具体的な事例に基づいて証明できたとしている。

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