マイクロソフト、Rust言語による開発を含む初めてのWindowsカーネルをInsiderプログラム参加者向けに提供開始
今回は「マイクロソフト、Rust言語による開発を含む初めてのWindowsカーネルをInsiderプログラム参加者向けに提供開始」についてご紹介します。
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Microsoft AzureのCTOを務めるMark Russinovich氏は、Rust言語を採用して開発されたファイルを含む初めてのWindowsカーネルが、正式リリース前のWindowsを試用するWindows Insiderプログラム参加者向けに提供開始されたことをツイートで明らかにしました。
If you're on the Win11 Insider ring, you're getting the first taste of Rust in the Windows kernel! pic.twitter.com/uyZkK2vRLY
— Mark Russinovich (@markrussinovich) May 10, 2023
ツイートでは、Windowsカーネルのデバイスドライバを構成するwin32kbase.sysとwin32full.sysについて、Rust言語で開発されたことを示すwin32kbase_rs.sysとwin32kfull_rs.sysの2つが追加されていることが指摘されています。
より高い安全性実現のためにRust言語を採用
Rust言語はC言語のような低レベルなプログラミングが可能でありながら、メモリ安全性が高くメモリリークやバッファオーバーフローなどのエラーや脆弱性を起こしにくいプログラミング言語とされています。
そのため、より高い安全性実現のためにRust言語を採用するプロジェクトは増加傾向にあると見られています。
最近ではUNIXやLinux系OSで特権ユーザーとしての操作に使われるsuコマンドとsudoコマンドを、より高いセキュリティを実現するためにRust言語に書き換えることが発表されて話題になりました。
マイクロソフトも数年前からWindowsの開発にRust言語を採用する意向であることが示されており、今回それが実際の成果として初めて明らかになりました。