Linuxへの入門に最適な「Ubuntu Budgie」–シンプルで使いやすいUI
今回は「Linuxへの入門に最適な「Ubuntu Budgie」–シンプルで使いやすいUI」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「Linux」を試してみたい人に最適だと銘打ったディストリビューションは数多くある。実際、「Ubuntu」「Linux Mint」「Zorin OS」「Deepin Linux」「elementary OS」などをはじめとして、その多くは初心者向けのLinuxとして非常によくできていると言っていいだろう。これらのディストリビューションは、どれもLinuxについて独自の視点から取り組んでおり、それぞれが何か得意なことを持っている。
しかし実は、あまり有名ではないが、新規ユーザーが必要とするものをすべて備えているUbuntuの公式フレーバーが存在する。それが「Ubuntu Budgie」だ。このLinuxデスクトップは、非常に使いやすいだけでなく、非常に美しいという特徴も持っている。
筆者がUbuntu Budgieについて評価している点の1つは、ほかのさまざまなデスクトップのインターフェースからヒントを得て、それらを1つにまとめていることだ。このデスクトップは、「Pantheon」や「GNOME」、「KDE」、「Cinnamon」の要素を併せ持ちながら、それらとはまったく違うものになっており、使いやすい。
Ubuntu Budgieの中核はデスクトップ環境の「Budgie」だ。Budgieは「Evolve OS」の公式デスクトップとして生まれたデスクトップ環境で、Ikey Doherty氏によって作られた。同氏は、BudgieでGNOMEのコンポーネントを使って一般的なUIを作ろうとした(Evolve OSの名称は、その後「Solus」に変更された)。
その後、Doherty氏はプロジェクトを離れたが、Budgieの開発は続けられた。現在のBudgieは、このUbuntuの公式フレーバーの中心的要素になっている。Ubuntu Budgieの公式サイトによれば、「ほかのOSから移ってきた新規ユーザーにとっても、プログラマーにとっても、普通のユーザーにとっても使いやすい」デスクトップだという。
開発チームはその言葉を行動に移している。筆者はいつも新しいユーザーに理想的なLinuxディストリビューションを探しているのだが、「Ubuntu Budgie 23.04」がリリースされたことで、心の底からこのディストリビューションはLinuxへの入門に最適だと言えるようになった。このOSは、Ubuntuを構成する基本的な基盤(これには「Snap」のパッケージも含まれる)と、Linuxを「Windows」や「macOS」と同じくらい簡単に使えるUIを備えている。
ログインするとすぐに「Budgie Welcome」アプリが出迎えてくれるため、ユーザーが困ることはない。macOSやWindowsを長年使ってきた人であっても、すぐに馴染むことができるはずだ。