Amazon Prime Day 2023を支えたAWS。GravitonプロセッサのAmazon EC2インスタンス投入で消費エネルギーが昨年比60%減に
今回は「Amazon Prime Day 2023を支えたAWS。GravitonプロセッサのAmazon EC2インスタンス投入で消費エネルギーが昨年比60%減に」についてご紹介します。
関連ワード (積極投入、米国、開催等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Amazon.comのバーゲンセールであるAmazon Prime Day 2023が7月11日から12日の2日間、米国や英国、日本などをはじめとするグローバルな規模で開催されました。
同社発表によると、初日の7月11日は同社の歴史上最大の売り上げを記録し、全世界で3億7500万点以上の商品が購入されたとのことです。
Amazon EBSはピーク時に15兆3500億件を処理
このPrime Dayの膨大なトラフィックとトランザクションを支えていたのがAmazon Web Servicesです。
同社が公開したブログ「Prime Day 2023 Powered by AWS – All the Numbers」によると、Amazon Prime Day 2023の期間中にAmazon Elastic Block Store(EBS)のストレージ容量が163ペタバイト増加し、ピーク時には15兆3500億件のリクエストが発生しています。
これは昨年のAmazon Prime Day 2022と比較してストレージ容量で7%増、ピーク時のリクエスト件数としては35%増となっています。
Graviton積極投入で消費エネルギー60%減
興味深いのはAmazon EC2の結果です。
今回のAmazon Prime Day 2023の処理をまかなうために、同社が独自に開発したARMベースのGravitonプロセッサを採用したAmazon EC2のインスタンスを昨年比で2.7倍となる数千万インスタンス投入したとのこと。
これにより昨年比最大60%減の消費エネルギーで、必要なコンピュートのキャパシティを得られたと説明されています。
それ以外にも、Amazon Aurora PostgreSQL/MySQでは5835のデータベースインスタンスが起動され、2140テラバイトのデータを保存し、3180億のトランザクションを処理。
Amazon SQSはトラフィックの新記録となる毎秒8600万メッセージをピーク時に処理、AWS CloudTrailは8300億以上のイベントを処理したと説明されています。