ヴィッセル神戸、意思決定の迅速化にクラウド型データ活用プラットフォームを活用
今回は「ヴィッセル神戸、意思決定の迅速化にクラウド型データ活用プラットフォームを活用」についてご紹介します。
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ドーモは、プロサッカーチームのヴィッセル神戸が事業運営とクラブチームのデータ活用に、クラウド型データ活用プラットフォーム「Domo」を採用したと発表した。ヴィッセル神戸は今回の導入により、来場者の状況とチームの重要業績指標(KPI)を可視化し、顧客満足度の向上と常勝チームへの進化を目指す。
Domoはクラウドシステム、ローデータ、自社サーバーなどあらゆる環境のデータ統合を可能にし、データドリブン経営に必要な機能をオールインワンで提供している。これにより、従来なら数カ月以上を要した重要なビジネスプロセスの最適化をわずか数日で実現できるという。社内データをリアルタイムに収集・分析し、データ集計やグラフ化などを全て自動化できる。また、AIを活用して、KPIやデータの傾向からビジネス上の変化を予測する。さらにビジネスプロセスや業務フローを自動化できるアプリ作成ツールも提供している。
ヴィッセル神戸は、データ分析チームを事業部とクラブチームの両方に設置しており、2019年にDomoを導入した。Domoについて同社では、楽天グループが既にDomoを導入していた点や、1000以上のデータコネクターを持ち、「楽天エコシステム」をはじめとする多くのシステムと連携がしやすい点を評価した。また、モバイルファーストな仕様であるため、スポーツビジネスにおける職場環境(スタジアムなどの利用)に適している点なども採用の決め手になったとしている。
ヴィッセル神戸では、来場者アンケートの結果の可視化や、試合結果や選手の重要指標のモニタリングにDomoを活用している。
来場者アンケートの結果はリアルタイムに可視化され、顧客満足度向上のための活動の検討へつなげている。回答結果を年齢別、来場回数別などさまざまな角度から分析し、来場者と直接の接点のない部門にも理解しやすい形で可視化している。Domoでリアルタイムに来場者の状況を把握し、データに基づいた迅速な意思決定を通じて継続的に改善活動を図ることで、試合結果に関わらず顧客への付加価値を高められるという。この成果は、ネットプロモータースコア(NSP:顧客の継続利用意向を知るための指標)の推移からも明らかだという。
サッカーのクラブチームでは、試合結果や選手のコンディショニングトレーニングデータ、評価など多様なデータをDomoに取り込み、チームの状況を定量的に把握している。例えば、試合プロセスにおいて「勝つためのサッカーができているか?」というビジネス探求の振り返りを行っている。その際、試合ごとのシュート数やコーナーキック数などのKPIを設定し、勝てる試合で勝ったのか、あるいは偶然勝ったのかを分析する。
ヴィッセル神戸がDomoによるモニタリングを通して改善を積み上げ、常に進化するチーム作りを行ったことは、2023年のJ1リーグ初優勝に導いた一つの要因となっているとした。