2024年にAIはますます台頭、雇用への不安はあれど歓迎すべき理由

今回は「2024年にAIはますます台頭、雇用への不安はあれど歓迎すべき理由」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 2024年が始まってからまだ1カ月弱だが、現時点ですでに明らかなことが1つある。それは、これからの12カ月間が、人工知能(AI)がより一層、表舞台に出てくる1年になるということだ。

 一部の企業は、すでに何年も前からAIや機械学習技術を使って業務のパフォーマンスを向上させてきているが、まだ「ChatGPT」や「Microsoft Copilot」のような生成AIツールを実際の業務に導入する方法を見つけた企業は少ない。

 しかし、Forrester ResearchのプリンシパルアナリストであるDavid Brodeur-Johnson氏は、この状況はこれからの12カ月で変化し、生成AIの使い方を模索して、活用する企業が増えるはずだと述べている。

 「2024年は、企業が社内のデータソースに生成AIを適用し、従業員に情報やさまざまな知見を提供して、よい仕事ができるようにすることに真剣に取り組む年になるだろう」と同氏は言う。

 Digitateの調査でも、あらゆる業種のIT意思決定者の90%が次の1年で自動化を進める予定であり、56%が今後6カ月の間にこれを実行するつもりであることが明らかになっている。

 しかし、雇用側が自動化を進めようとしている一方で、多くの従業員は、生成AIや機械学習のような技術の利用が増えることを恐れ、悪いニュースだと考えている。

 Forrester Researchの調査では、米国の労働者のうち、AIや自動化によって雇用を失うことを恐れている人は86%におよび、3分の1近く(31%)は、今後2年から5年でその傾向が顕在化してくると予想していた。

 また、人材紹介会社であるNash Squaredが実施した世界的な調査でも、調査に回答したIT担当の意思決定者は同様の結論に達しており、自動化の結果、平均で17%の雇用が失われると考えている。

 Nash Squaredの最高経営責任者(CEO)Bev White氏は、米ZDNETのビデオインタビューで、AIの利用拡大は雇用市場に大きな変化をもたらすだろうが、まだ結論を急ぐべきではないと述べた。

 産業革命から現在のデジタル時代に至るまで、自動化を導入しようとする際には、必ず雇用の削減に対する恐怖が伴うものだとWhite氏は言う。

 一方で同氏は、AIと自動化によって一部の仕事はなくなるだろうが、それらのツールは、多くの職場や職種を良い方向に変える働きをするはずだと指摘した。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
コンタクトセンターでのAI活用は5割以上–生成AIにも前向き
IT関連
2023-10-06 23:32
Sansanとリコー、「Bill One for RICOH」を提供へ–中小企業の経理業務DXで業務提携
IT関連
2023-04-08 06:55
有権者へのスパムメール送信で英首相ボリス・ジョンソン氏の保守党に罰金
セキュリティ
2021-06-06 14:48
北朝鮮を後ろ盾とするハッカーがブロックチェーン企業など狙う–FBIらが注意喚起
IT関連
2022-04-23 22:24
りそな銀行、AI自動音声対話システムを導入–オペレーターの工数削減に尽力
IT関連
2023-02-25 06:30
「Go」を使用する開発者、4人に1人はすでに「ジェネリクス」も利用
IT関連
2022-09-15 04:42
企業の採用担当者は経歴よりもスキルを重視
IT関連
2023-06-15 03:33
ウレタンマスクの防御効果は「クッションになる程度」 肌トラブルには“二重マスク”も
くらテク
2021-02-10 19:42
五輪会場のガンダムを「トランスフォーマー」と紹介した英BBCにツッコミ殺到 :東京五輪とネット
ネットトピック
2021-08-08 16:14
ランサムウェアのこれまでとこれから–ウィズセキュア M・ヒッポネン氏が示した変遷
IT関連
2024-05-29 06:47
マイクロソフト、「Azure」でArm版VMのプレビューサポートを開始
IT関連
2022-04-06 08:27
Twitter、「ラベル付け」に異議申し立てできる機能のテストを日本などで開始
アプリ・Web
2021-08-05 01:26
訴訟を受けてSnapchatは物議を醸したスピードフィルターを削除
ネットサービス
2021-06-19 04:56
第3回(最終回):CMSから始めるDX–ヘッドレスCMSの導入事例
IT関連
2022-09-27 08:00