NEC、スギ薬局の基幹システムをAWS上に構築–40%以上高速化
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NECは、スギ薬局の全国約1500店舗におけるマスター管理、仕入れ、発注などのマーチャンダイジング業務を行う基幹システムを「Amazon Web Services」(AWS)上に構築し、本格的に稼働させた。
スギ薬局では、顧客に最適な接点を持つための「スギ薬局アプリ」や健康増進を支援する「スギサポ」、化粧品電子カルテ「Carat」を展開するなど、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進めながら、年間100店を上回るペースで店舗数を拡大させている。今後も店舗数やビジネス規模の拡大を目指す中、DXの土台となる基幹システムに対して高い拡張性が必要だと認識していた。
今回NECは、AWSを活用してビジネスの成長に合わせた高い拡張性や社外パートナーとの連携が容易な接続性を有する基幹システムを構築。同社は、2020年11月に米AWSとコーポレートレベルの戦略的協業契約を締結するなどAWSとの連携を強化してているため、約1500店舗を支える大規模システムのスムーズな移行が可能になったという。
同システムは、既存の基幹システムと比べて40%以上高速化し、大量のデータを迅速に処理できるようになった。その結果、現場の意思決定の促進とビジネス規模拡大につながっているという。基幹システムのモダナイゼーションに併せてウェブサイトプログラミング言語「HTML5」によるアプリケーション開発も行い、店舗従業員らのユーザー体験(UX)を高めたとしている。
さらに本部や店舗にある約2200台の業務用PC端末に加え、スマートフォンやタブレット端末といった約5000台のスマートデバイスからもマーチャンダイジング業務が可能となり、従業員は在庫管理や発注、売上分析などを場所に関係なく確認・対処できるようになった。結果として、従業員はより高い専門性が求められる美容やヘルスケア領域の業務に注力することが可能になったとしている。