新卒エンジニアにもフルリモート適用の企業、8割が「今後も継続」–paiza調査

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 ITエンジニア向けの転職・就職・学習プラットフォーム「paiza(パイザ)」を展開するpaizaは、新卒ITエンジニアのフルリモートワーク実施状況について調査を行った。

 同調査は2022年6月10~20日、同社の学生向け就職サービス「paiza新卒」を利用している企業を対象に、インターネットで実施。これによると、358社のうち60社(16.8%)が新卒ITエンジニアのフルリモートワークを実施していると分かったという。加えて同社は、新卒ITエンジニアのフルリモートワークを行っている企業に対し、その実態を聞いた。有効回答数は10社。

 同調査では「新卒ITエンジニアのフルリモートワークは通常の勤務形態か、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)対策による一時的な対応のどちらか」という質問に対し、9割が「通常の勤務形態」と回答した。

 新卒ITエンジニアのフルリモートワークを開始した時期については、7割が「流行の初期」、あるいは「第1波・緊急事態宣言下」と答えた一方、2割はCOVID‑19の流行前からフルリモートワークを実施していたという(図1)。

 新卒ITエンジニアにフルリモートワークを導入した理由を聞いたところ、COVID‑19が実施の理由に関係している企業は「当初はCOVID‑19の影響を踏まえて導入したが、その後は従業員のワークライフバランス向上や多様な働き方の実現ために継続している」「以前から新しい働き方としてリモートワークを実験的に行っており、COVID‑19が流行し始めたのを機にリモートワークへ移行した」「COVID‑19の影響により全従業員を対象にフルリモートワークを開始したため、新卒社員にも適用した」などと回答した。

 COVID‑19が関係していない企業は「多様な働き方を希望する従業員を受け入れるため」「新卒に限らず当社の基本の勤務体系がフルリモートワークのため」「エンジニア採用における対象者拡大のため」と答えた。

 「新卒ITエンジニアのフルリモートワークの実施に当たり条件はあるか(複数回答)」という質問に対しては、2割が「完全に無条件」とした一方、「何かあった時に出社できる距離に居住する」「社外のコワーキングスペースなど、自宅以外で仕事をするのは認めていない」という回答がそれぞれ4割だった。その他の回答には「フリーWi-Fiの利用制限」などがあったという。

 「新卒ITエンジニアのフルリモートワークは入社後どの時期から実施しているか」と聞いたところ、6割が「入社直後」、2割が「研修後」と答えた。新卒ITエンジニアの受け入れ体制について、入社直後からフルリモートワークの企業は「初日の研修のみ対面で、以降はオンラインで実施」「選考からフルリモートで実施」「会社のPCを自宅に配送し、『Slack』で事前に情報を共有した上でリモート研修を実施」などと回答した。一方、配属後も一定期間リモートワークと出社を併用する企業は「ある程度自立した状態になるまでは出社を推奨している」とコメントした。

 新卒社員の受け入れに当たって苦労した点や課題については、「特にない」という回答が最も多かったが、「新卒社員間のコミュニケーションが少なくなりがちなので、対策している」などの意見も挙がった。

 「新卒ITエンジニアのフルリモートワーク導入のメリット(複数回答)」について聞いたところ、「地方の学生を採用できるようになった」が5割、「優秀な応募者が増えた」が2割と回答した(図2)。

 今後もフルリモートワークを継続するかという問いに対しては、8割が「今後も継続する」、2割が「検討中」とした。今後も継続すると回答した企業は、その理由として「業績に影響がないことが分かった」「働きやすい」「採用競争力の向上」「オフィスを縮小できる」「リモートワークの終了で退職リスクが上がる」などを挙げた。逆に「対面を希望する従業員がいる」という理由から「検討中」とする企業もあった。

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