アマゾン、「AWS for Games」を立ち上げ–ゲーム業界向けサービス

今回は「アマゾン、「AWS for Games」を立ち上げ–ゲーム業界向けサービス」についてご紹介します。

関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Amazonは米国時間3月23日、AWSと同社のパートナーが提供するゲーム業界専用の製品やサービスを集めた「AWS for Games」を立ち上げた。Amazon Web Services(AWS)による最新の取り組みとなり、ゲームがクラウドプロバイダーにもたらす大きな市場機会を浮き彫りにしている。

 ゲームは以前から、Amazonにとって重要な市場だった。AWSは2016年に「Amazon GameLift」を発表するなど、ゲーム専用サービスを数年前から提供している。またクラウド以外にも、ゲーム開発部門のAmazon Game Studiosや、2014年に買収したゲームストリーミングサービスの「Twitch」を擁している。

 それでも、市場の動向や予測を考慮すると、クラウド業界がサービス強化に取り組んでいるのも頷ける。分析会社Newzooは、世界のクラウドゲーミング市場が2024年には65億ドル(約8000億円)を超え、2021年の15億7000万ドル(約2000億円)から大きく成長すると予想している。

 AWSのエンジニアリング担当バイスプレジデントBill Vass氏は声明で、「クラウド導入により、ゲームが開発、配信、プレーされる方法が一変した」と述べた。「ゲーム開発者は一貫して、クラウドを活用した取り組みを加速させており、ゲームをより早く開発し、継続的にアップデートしながら動作させている。またその一方で、プレイヤー基盤とプレイエンゲージメントも拡大している」

 AWS for Gamesやその他の新しいサービスとソリューションの提供により、顧客は優先度の高いワークロードに対処しつつ、ゲーム分析、ライブ運用、人工知能(AI)の使用を強化できるはずだと、Vass氏は付け加えた。

 AWS for Gamesは、クラウドゲーム開発、ゲームサーバー、ゲームセキュリティ、ライブ運用、ゲーム分析、ゲームAIおよびML(機械学習)の6分野で、ゲームに特化した製品やサービス、そしてパートナーサポートを提供する。この取り組みには、AMD、AppsFlyer、Beamable、Databricks、Epic Games、Incredibuild、NVIDIA、Parsec、Perforce、Slalom、Snowflake、Teradiciが、パートナーとして参加している。

 さらにAWSは同日、「Amazon GameSparks」のプレビューを発表した。このフルマネージドサービスはAWS上に構築されており、ゲームのバックエンド機能を容易に構築、最適化、拡張できる。また同社は、オープンソースソリューション「AWS GameKit」の一般提供を開始した。これにより、ゲーム開発者はわずか数クリックで、ゲームエンジンから直接、ゲームのバックエンド機能を導入してカスタマイズできるようになる。そのため、クラウドベースのサービス統合を、数週間から数日に短縮できるという。

 また、ゲーム開発者向けに「Amazon Nimble Studio」の新しいガイダンスを用意した。仮想ゲームスタジオを数時間で立ち上げ、オンデマンドで容量を拡張して、コンテンツを迅速かつコスト効率よく作成できる。

 Microsoftも同日、ゲーム開発者向けの新たなクラウドプログラムやサービスを発表している。「Azure Game Development Virtual Machine」は、プロダクションレディのクラウド環境でゲームをテスト、開発したい開発者向けの「Azure」サービスだ。

 Google Cloudも2021年、ゲーミングソリューションにフォーカスした新たな幹部を指名し、クラウドゲーミング市場に取り組む姿勢を示した。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
GitLab、「Google Cloud」統合をパブリックベータ提供–認証の合理化などが可能に
IT関連
2024-04-12 06:11
シトリックス、SASEに向けた「Citrix Secure Internet Access」を発表
IT関連
2021-02-27 11:22
TwitterがRevue買収直後からニュースレター機能統合を準備中
ネットサービス
2021-01-30 09:01
NTT Com、ローカル5Gサービスの提供を開始
IT関連
2021-03-31 04:18
DX推進の初動体制を整える–DXの環境整備の最初の一歩
IT関連
2022-09-15 02:10
NTT Com、「tsuzumi」を採用した新サービスを発表
IT関連
2024-03-27 19:56
MS、「Copilot Vision」をプレビュー提供–ブラウジング中の内容に音声回答
IT関連
2024-12-10 04:09
バーチャルイベントはもはや「コロナ禍におけるやむを得ない代替案」ではない :ウィズコロナ時代のテクノロジー(1/4 ページ)
トップニュース
2021-07-06 10:05
KDDIの大規模障害、影響は延べ3091万人以上
IT関連
2022-07-30 02:06
「Midjourney」にウェブエディターが登場–アップした画像の編集が可能に
IT関連
2024-10-26 16:13
第3回:企業はコンテンツの供給プロセスを今すぐ整備せよ
IT関連
2023-11-22 23:08
今の教育の足りない部分に気づいた教師がリモートEdTechの起業家に転身
EdTech
2021-08-18 01:17
沖縄県那覇市、住民異動時の窓口業務をRPAで効率化–職員の負担軽減や住民サービスの向上
IT関連
2022-12-24 15:37
国立情報学研究所 喜連川所長が退任の記念講演で語った「3つの明言」
IT関連
2023-04-01 02:42