GitLab.com、SaaS版の無料枠を最大ユーザー5人までに制限。6月から
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
GitLab.comは、SaaSとして提供している同社サービスの無料枠について、6月22日から最大ユーザー数を5までに制限すると発表しました。
具体的には、Free Tierにおいてネームスペースあたりの最大ユーザー数が5となります。ネームスペースとはGitLab.comにおけるユーザー名やプロジェクト名のようなもの。
今回の発表では、ルートのネームスペースにおける最大ユーザー数が5となるため、あるユーザーが自身のプロジェクトを複数設定したとして、それぞれのプロジェクトごとのユーザー数が5以下だったとしても、複数のプロジェクト全体としてユーザー数が5人を超えるのであればこの制限にひっかかることになります。
GitLab.comはこの上限の設定について、会社としてより効率的な手段を模索したためと、次のように説明しています。
We are also always exploring ways to become more efficient as a company. To ensure we can continue to offer the Free tier to small teams, we are limiting the number of users per namespace on the Free tier to 5 users. These changes allow us to invest more in research and development for product innovation of the GitLab DevOps Platform.
私たちは会社として、より効率的な方法を常に模索しています。小規模なチームにも無料枠を提供し続けられるように、無料枠のネームスペースあたりのユーザー数を5人に制限することにしました。これらの変更により、GitLab DevOps Platformの製品革新のための研究開発により多く投資することができます。
GitLabは、マイクロソフトがGitHubを買収すると報じられたタイミングで、GitHubからGitLabへのインポートが10倍に急増したことがあるなど、ビジネス色の強いGitHubに対するカウンター的な存在として見られる一面がありました。
- GitLabへのインポートが普段の10倍に急増、GitHubの買収報道で
GitLabがオープンソースとして開発され、しかも従業員全員がリモートワークしているといった同社のユニークさも、そうした面を支えていたように思います。
しかしそんな同社も昨年、2021年10月に米NASDAQに上場。つねに売り上げや利益、そして株価について市場からのプレッシャーにさらされる立場となりました。
- 全社員がリモートワークで働くGitLabが今日、米NASDAQ市場に上場。時価総額は約1兆2000億円に
今回の無料枠の上限設定は、そうした同社の立場の変化が引き起こしたことなのかもしれません。