企業が運用するKubernetesクラスター数は今後大幅増に–VMware調査

今回は「企業が運用するKubernetesクラスター数は今後大幅増に–VMware調査」についてご紹介します。

関連ワード (調査等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 VMwareは、コンテナーオーケストレーションツール「Kubernetes」の現状に関する調査結果を発表した。これによると、調査回答者の48%が今後運用するKubernetesクラスター数について50%以上増加するとし、さらに28%が20~50%増加するとしている。

 現在デプロイされているクラスター数も増加しており、2020年の調査では、回答者の30%がクラスター数が5つ以下であり50以上としたのは15%だったが、今回の調査では、5つ以下が12%、50以上は29%だった。

 この調査は2018年、2020年、2021年に続く4回目で、ソフトウェア開発およびITプロフェッショナル776人が回答。従業員数1000人以上の企業でKubernetesに責任を持つ個人に焦点を当て幅広い役割、業界、地域、職務をカバーしている。

 その他の結果としては、Kubernetes導入の鍵となる要因について、「ソフトウェア開発の向上」が上位を占め、62%が「アプリケーションの柔軟性向上」、54%が「開発者の効率向上」を選択している。

 クラウドも導入の大きな要素となっており、回答者の59%が「クラウドの利用率向上」、46%が「クラウドのコスト削減」をKubernetes採用の重要な要因としている。また、回答者の37%が「オペレーターの効率を向上させる必要性」を選択要因に挙げた。

 さらに、オンプレミスやシングルクラウドへのデプロイからハイブリッドやマルチクラウドへのデプロイが増えている傾向が見受けられることも分かった。

 2021年の調査では、調査対象者の36%が既に複数のパブリッククラウドでKubernetesを利用していたが、今回の調査では、複数のパブリッククラウドベンダーを利用している数がさらに10%増加した。従業員数5000~1万人の企業では、その数が57%に達しており、従業員数1万人以上の企業では、マルチクラウドの割合がやや少ない(49%)ものの、エッジロケーションでKubernetesを運用する割合が高くなっている。

 また、Kubernetes環境を運用する上で最も重要なツールについて、今回調査の上位4つのツールカテゴリーは、「データセキュリティ、保護、暗号化」(36%)、「クラスターのライフサイクル管理」(34%)、「プラットフォームのモニタリングとアラート」(30%)、「GitOpsとプラットフォームの自動化」(24%)だった。

 Kubernetesの導入と管理を行うチームにとってのセキュリティに関する懸念としては、2021年調査との比較で、「クラスターとチーム全体に一貫したポリシーを適用すること」の回答が9ポイント増の46%に達した。「クラスターへのアクセス制御」は6ポイント上昇して35%の2位だった。

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