伊藤園と富士通、AI画像解析で茶葉の摘採時期を判断する技術開発

今回は「伊藤園と富士通、AI画像解析で茶葉の摘採時期を判断する技術開発」についてご紹介します。

関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 伊藤園と富士通は、人工知能(AI)を活用した画像解析により茶葉(茶芽)の摘採時期を判断する技術を共同開発し、伊藤園が展開する茶産地育成事業の契約産地で試験運用を開始した。富士通が発表した。

 同技術により、茶畑で茶葉をスマートフォンで撮影するだけでアミノ酸量と繊維量を推定でき、茶葉の摘採時期を簡単に判断することが可能になるという。

 なお同技術は、摘採前の茶葉の画像からアミノ酸量や繊維量などを推定する画像認識アルゴリズムをベースにしており、富士通鹿児島インフォネットの保有する画像解析技術と富士通のAIの機械学習を活用している。伊藤園は画像から推定するアミノ酸量と繊維量による品質と収穫量の関係性など茶栽培に関する知見を提供している。

 富士通鹿児島インフォネットの保有する画像解析技術は、畑で撮影された作物の画像を、日時、場所、生育段階といった情報を基に整理し、ディープラーニングで特徴と作物の成分値を組み合わせた推定モデルを作成する。さらにHSV(H:色彩、S:明度、V:彩度)の観点で、チューニングなど推定値の精度向上させる手法TTA(Test-Time Augmentation)を用いて解析する。

 画像認識アルゴリズムの開発に際しては、約2年をかけて契約産地の一部で撮影した約4000枚の茶葉の画像を基に、色味調整など加工を施した合計約8500枚の画像を用いてAI学習を行った。この画像認識アルゴリズムの正確性や実用性を検証するため、2022年の新茶摘採から撮影対象地域などを拡大して現場実証による試験運用を行い、2023年から契約産地での本格展開を目指す。

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