マイクロソフト、新しい「Outlook for Windows」プレビューをテスター向けにリリース
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Microsoftは米国時間5月17日、新しい「Outlook for Windows」の初期プレビューを「Office Insider」プログラムの「Beta」チャネルに参加しているテスターに提供開始したと発表した。「Microsoft 365」「Office 365」の商用アカウントや教育アカウントを持つユーザーが対象とされている。約1週間前には、新しい「One Outlook」(開発コード名:「Project Monarch」)クライアントについて情報が流出していた。
従来のOutlook for Windowsでデフォルト送信者アカウントとして商用や教育用のメールボックスを有している有料顧客で、Betaチャネルに参加しているテスターは、Outlook for Windowsアプリの右上隅に「Try the new Outlook」(新しいOutlookを試す)というトグルボタンが表示されるとMicrosoftは説明している。
この新クライアントは予想通り、現在の「Outlook for Web」(「Outlook.com」)のクライアントと非常によく似たルック&フィールとなっている。メッセージのリマインダーや、電子メールとカレンダー、To Doを単一のビューにまとめたカレンダーボードのほか、「Microsoft Loop」コンポーネントのテスト版のサポートといった新たな特長もある。また、クラウドに保存しているファイルやドキュメントを迅速に電子メールのメッセージに添付できるよう、「@thenameofthefile」(@ファイル名称)を利用し、オプションを表示することも可能だ。
Loopコンポーネントは、以前の「Fluid Framework」コンポーネントを強化したものだ。Fluid Frameworkコンポーネントは、テーブル、メモ、タスク、さらに「Dynamics 365」の顧客売上記録などのさまざまな形で、チャットや電子メール、ミーティング、ドキュメント、ページに挿入できる。カレンダーボードは以前「Outlook Spaces」(開発コード名:「Project Moca」)とされていたものの進化版のようだ。
今回のプレビュービルドで、想定されていたOutlookの新機能すべてが搭載されているわけではない。マルチアカウントやオフラインのサポートは「開発中」、Outlook.comや「Gmail」「iCloud」、その他のIMAPアカウントのほか、「Quick Steps」や「Search Folders」といった既存のOutlook機能も「開発中」とされている。POPのサポートは「検討中」、米政府向けクラウドのサポートや、Outlookのデータ(.pst)ファイル、Folderの再整理機能は「計画中」として挙げられている。
新Outlookは、開発中にProject MonarchやOne Outlookと呼ばれていた。「Windows」、ウェブ、「Mac」用のOutlookのコードベースを統一する狙いがある。この新バージョンのOutlookはMicrosoft社内で何カ月もテストされている。