日立製作所、電力事業者向けにソリューション–設備の点検・監視・最適化を支援
今回は「日立製作所、電力事業者向けにソリューション–設備の点検・監視・最適化を支援」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
日立製作所(日立)は、電力事業者をはじめとした企業向けに、送電網などの重要設備の点検、監視、最適化のためのデジタルソリューション「Lumada Inspection Insights」の発売を開始した。
このソリューションは、人工知能(AI)と機械学習を活用し、設備の状態やリスクを分析することで、障害や設備停止のさまざまな原因を特定する。また、予測分析により、運用や環境に関するリスクを評価することで、障害発生前の修繕を効率化することが可能になる。
衛星画像や、リモートセンシング技術の一つであるLeaser Imaging Detection And Ranging(LiDAR)、温度分布などの写真や動画をAIで解析することで、ユーザーの設備点検の自動化と、安全性の向上、天候に関連するリスクや山火事による環境影響の低減、サステナビリティー目標の達成に貢献する。
Lumada Inspection Insightsは、日立ヴァンタラの「Hitachi Image Based Inspections」「Hitachi Intelligent Infrastructure Monitoring」と、日立エナジーの「Hitachi Vegetation Manager」「Hitachi Map」の4つのコアソリューションで構成されており、単体または包括的なソリューションとして提供することが可能だ。
Hitachi Image Based Inspectionsは、画像データを高度なAIおよび機械学習機能で解析することで、高い塔に登る、ヘリコプターから写真を撮るといった危険で、コストや時間のかかるアプローチを代替する。拡張性に優れた画像分析により、資産管理者が資産を特定し、欠陥を検出し、欠陥の重大度を分類できるように支援する。さらに欠陥の評価を自動化し、何千もの画像の前処理・解析を迅速に行うことが可能だ。またヒューマン・イン・ザ・ループ機能により、モデルベースとなるその分野の専門家による継続的なトレーニングが可能になる。
Hitachi Intelligent Infrastructure Monitoringは、スマートカメラ、3D LiDARセンサー、エッジゲートウェイを介して収集した映像データを、CRMやERPなどのデータソースと統合することができる。これによりオペレーターは、変電所などの機密性の高いエリアに関する粒度の細かい継続的な3D情報を取得し、相関関係や因果関係、リアルタイムのインシデントを見つけることができる。
Hitachi Vegetation Managerは、写真、ビデオ、Maxar衛星画像など、さまざまな画像と、AIや高度な分析技術を活用して、ユーザーの植生作業活動や計画作業の精度と有効性を向上させる。また衛星技術の導入により、電力事業者は自社の全サービス領域を調査し、自動的に送電線を確認し、規制への準拠を維持することができる。さらにトラックやヘリコプターでの移動を最小限に抑えることで、コストと二酸化炭素排出量を削減することが可能だ。
Hitachi Mapは多数のアプリケーションからの情報を1つの使いやすい地理空間ビューに結合し、ユーザーが重要な情報にアクセスし、情報に基づいた意思決定を行い、即座にアクションを実行することを可能にする。