安川電機、AIを活用した生産スケジューラを導入–属人化によるリスク解消
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ロボットなど産業用機械を製造する安川電機は、製造業向け生産スケジューラ「最適ワークス」を導入した。スカイディスクが発表した。
安川電機は今回の導入によって、少人数の計画担当者が担当していた計画立案業務の業務負荷を軽減するとともに、属人化のリスクを解消したという。
最適ワークスは、「いつまでに、何個、どの製品を」というオーダー情報から、人工知能(AI)が設備稼働や人員配置の割付け計画を立案する。SaaS型で提供されるサービスで、独自開発エンジンにより、マスター設定にかかる手間を大幅に改善し、ユーザー各社はスモールスタートが可能だ。
安川電機が製造する産業用ロボットは用途が多岐に渡っており、それぞれに特有の工程や製造条件が存在する。そのため、特有の工程や製造条件を考慮し、諸条件を満たす生産計画を立案する業務自体が複雑化しており、計画遅延や変更があった際には生産計画を再立案することが大きな業務負担になっていた。また、計画担当者の不在時には対応遅延が発生するリスクがあった。
このような課題を解消するため、同社は2月に最適ワークスを導入し、特有の製造条件をデータとして設定しておくことで、担当者に代わって条件を考慮した生産計画の立案を可能にしたという。シンプルな操作性であるため、設定の変更や計画の再立案を簡単に操作できる。立案業務の属人化解消により、安定的に生産計画を立案できる体制の構築に寄与することで、長期的な設備稼働率向上を実現できたという。
また、最適ワークスでは、システム導入の過程で言語化されたノウハウを柔軟に追加設定できるため、現場の実態にあった要件定義に到達できる。安川電機では高速でPDCA(Plan Do Check Action)を回しながら、理想の生産計画立案にたどり着くスモールスタートでのツール導入を進め、数カ月でのスピード導入を実現したという。