HPE、サーバーの一元管理とストレージバックアップのサブスクを開始
今回は「HPE、サーバーの一元管理とストレージバックアップのサブスクを開始」についてご紹介します。
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日本ヒューレット・パッカード(HPE)は10月24日、サーバーを一元管理する「HPE GreenLake for Compute Ops Management」と、ストレージのデータバックアップ/リカバリーを行う「HPE Backup and Recovery Service」を発表した。いずれもサブスクリプション型のクラウドサービスで、同日から提供する。
HPE GreenLake for Compute Ops Managementは、サービス利用組織が世界各地のオンプレミス環境で稼働させている同社製x86サーバー「HPE ProLiant」をクラウド経由でウェブブラウザーから一元管理するもの。まずは稼働監視、障害発生通知、ファームウェア更新ができ、今後は新設サーバーハードウェアの設定とOSインストール、人工知能(AI)を使った状態分析、障害の自動通報、他社製品対応を予定する。
メニューは基本内容の「Standard Tier」と大規模環境や分散化システム向けの「Enhanced Tier」の2種類。利用料は物理サーバー1台当たりStandard Tierが月額1000円から、Enhanced Tierが同2400円からで、最低契約期間は1年。支払間隔は一括/1カ月/3カ月/1年から選ぶ。
このサービスは、データセンター内の多数のサーバーや世界中で分散稼働するサーバーの管理に人員を割けないという企業、あるいはサーバーの専任管理者がおらず適切に管理できないとする中小企業のニーズに対応する。例えば、銀行の店舗や保険の営業所、通信局舎、流通・物流の店舗や倉庫、製造工場、病院や薬局などでそれぞれに稼働しているサーバーの一元管理と、少人数でサーバーを管理したいとするサービスプロバイダーや中小企業に向いているという。
同社によれば、米システムインテグレーターのKimley-Hornが世界約100カ所の事業所にあるサーバーの管理をこのサービスに切り替え、夜間のファームウェア更新時間が4時間から45分に短縮されたとのこと。国内では、SCSKと横河レンタ・リースが検証を終えており、詳細情報を提供するとしている。
一方のHPE Backup and Recovery Serviceは、同社のデータ管理サービス「Data Services Cloud Console」とヴイエムウェアの「VMware vCenter」の管理下にあるストレージのデータについてクラウドを使ったバックアップとリカバリーができる。2023年前半にAmazon Web Services(AWS)の「EC2」「EBS」に対応する予定だという。
セキュリティ対策としてデータや一定期間の変更不可(イミュータブル)、データ消去時の二段階認証などを提供し、データの重複排除技術でストレージ効率を最大5倍に向上させているとする。料金はバックアップ対象とする仮想マシンの台数もしくは重複排除によりクラウドに保存されたデータの容量になる。月次支払いで、従量課金のみと契約使用量に超過分が従量課金になる2方式を選べる。
今回の2つの新サービスは、同社のアズ・ア・サービス「GreenLake」に契約していなくてもそれぞれ単体利用できるとのこと。90日間無償の評価プランも用意する。
同日記者会見した執行役員コアプラットフォーム事業統括の本田昌和氏は、同社が3年前に宣言した「アズ・ア・サービスへの転身」が完了したことを受け、今回の新サービスがGreenLakeによるアズ・ア・サービスの新展開になると説明。企業が扱うデータが世界中で発生し、その処理も一極集中に限らず分散しても行われる状況が拡大しているため、クラウドベースでその状況を効率的に管理できることや利用実態に基づく課金を基本にするアズ・ア・サービスを強化していくとした。