グーグル、1000言語に対応するAIモデルを構築へ
今回は「グーグル、1000言語に対応するAIモデルを構築へ」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Googleは人工知能(AI)を活用して、同社の既に多岐にわたっている言語ポートフォリオを、10倍に拡大する意向を明らかにした。
同社の「1000 Languages Initiative」は、誰もが情報にアクセスできるように、世界中で最も話されている1000言語に対応したAIモデルを構築するという取り組みだ。
同社のシニアフェローのJeff Dean氏は、「言語は、人々が意思疎通し、まわりの世界を理解するために欠かせないものだ」とし、「しかし、世界中で7000以上の言語が話されているが、現在オンラインで十分に利用可能なのはごくわずかだ」と説明した。
この取り組みは非常に野心的なため、結実するまで長い年月を要するだろう。しかし、同社は既に、実現に向けて歩を進めている。
ブログ記事によると、同社は400以上の言語でトレーニングをした「Universal Speech Model」(USM)を開発した。現時点では、最も多くの言語をカバーした音声モデルになるという。また、世界中のコミュニティーの協力を得て、音声データを調達しているとのこと。
同社が言語機能の拡張に目を向けるのは、今に始まったことではない。5月には「Google翻訳」プラットフォームに24言語を追加したほか、10月には携帯端末向けキーボード「Googleキーボード」(Gboard)で、さらに9つのアフリカ系言語を音声入力できるようにした。
また、南アジアの地方自治体、NGO、学術機関とも連携し、地域全体からさまざまな方言や言語の音声サンプルを収集している。
他社も大規模な言語モデルの構築に取り組んでいる。Metaは7月に、200言語を翻訳できる「No Language Left Behind」というAIモデルを発表した。
55のアフリカ系言語が含まれているMetaのAIモデルは大きな進歩と言える。広く利用されている翻訳ツールが対応するアフリカ系言語は25未満であることが多いためだ。