HPE、データストレージサーバー「Alletra 4000」を発表–クラウドの「あたりまえ」をオンプレミスで

今回は「HPE、データストレージサーバー「Alletra 4000」を発表–クラウドの「あたりまえ」をオンプレミスで」についてご紹介します。

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 日本ヒューレット・パッカード(HPE)は2月2日、新しいデータストレージサーバー「HPE Alletra 4000」シリーズを発表した。拡張性と柔軟性の高いデータ活用基盤を提供し、企業のデータ活用を促進するとしている。

 同日開催の記者会見に登壇した執行役員 データサービス事業統括本部長 兼 HPC・DATA&AIソリューション事業統括 本部長の根岸史季氏は、まずストレージ製品の管理組織を「コアプラットフォーム事業統括」から「データサービス事業統括」に変更したことを紹介し、単なる「データの倉庫」の販売組織から、「データ活用インフラ」の提供組織へと位置付けが変わったことを強調した。

 その上で、「HPE Alletra」については、ハイブリッド環境での適材適所なデータの配置を可能にするクラウドネイティブなデータインフラストラクチャーと位置付け、「クラウドと完全に連携できる単なる『データの倉庫』ではない、データ活用を可能にするインフラ」だと説明した。

 データサービス事業統括本部 ストレージ製品本部製品部 エバンジェリストでカテゴリーマネージャーの山中伸吾氏は、新製品を「クラウドの『あたりまえ』を自社内システムで実現するソリューション」を説明。一般的なサーバー製品よりも多くのSSD/HDDを搭載できる用途特化型サーバーで、大量のデータを取り扱うワークロードでの利用が想定されている。

 「Qumulo」「Cohesity」「Scality」といったSoftware Defined Storage(SDS)ソリューションと組み合わせ、クラウドと同様の幅広い性能・容量の拡張性を備え、管理が容易なデータ活用基盤の構築を可能にする。

 Alletra 4000シリーズは、これまでブロックストレージ製品のみで構成されていたAlletra製品群を拡張する製品で、初のデータストレージサーバーになる。第4世代の「インテル Xeon スケーラブル・プロセッサー」(Xeon SP)を搭載し、リアルタイムデータ処理、ランサムウェア対策、コンプライアンス対応とeディスカバリー(電子証拠開示)、ビデオ監視、医療画像、機械学習のトレーニングと推論、バッチ分析、即時共有用コンテンツのリポジトリー、データの統合とオフロードなどで利用されることを想定している。

 製品ラインアップは「HPE Alletra 4110」と「HPE Alletra 4120」の2機種。Alletra 4110 は、1UのNVMe対応オールフラッシュデータストレージサーバーで、第4世代Xeon SPを最大2個、DDR5メモリーを最大3TB搭載する。SFF規格のNVMe SSDを最大20本搭載するモデルに加え、新規格のEDSFF SSDを最大20本搭載するモデルを用意する。機械学習用データストア、分散データベース、NoSQLデータベース、高性能SDSなど、高速なデータアクセスが必要なワークロード向けに設計されている。

 Alletra 4120は、2UのハイブリッドSSD/HDD対応ハイブリッドデータストレージサーバーで、第4世代Xeon SPを最大2個とDDR5メモリーを最大6TB搭載する。LFF規格のSSD/HDDを最大28本(前面24本+背面4本)、SFF規格のSSD/HDDを最大54本(前面48本+背面6本)搭載可能。1台(2U)で最大829.44TB、1ラック(42U)で最大17.4PBまで搭載可能となっている。データレイク、SDS、統合データ保護、ディープアーカイブなど、大量のデータを管理・保存が必要なワークロード向けに設計されている。

 価格は、Alletra 4110が501万200円から、Alletra 4120が397万9500円から。両モデルとも2月2日に受注を開始し、3月中旬に出荷を開始する。

 Alletra 4000の導入、監視、管理は、パブリッククラウドの管理と同様に、クラウド上の管理コンソール「HPE GreenLake for Compute Ops Management」を通じて行う仕組みになっている。また、従量課金型サービス「HPE GreenLake」を用いて利用することも可能となっている。

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