中電CTI、SaaS版S/4HANAを導入してグループDXを推進
今回は「中電CTI、SaaS版S/4HANAを導入してグループDXを推進」についてご紹介します。
関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
SAPジャパンは2月27日、中部電力グループのDXを推進している中電シーティーアイ(中電CTI)がSaaS型ERPの「SAP S/4HANA Cloud, public edition」を採用し、稼働後約1年半でビジネスの成果を上げていると発表した。
中電CTIは、中電グループ唯一のIT会社。DX推進プロジェクトのけん引や中電グループへのノウハウ内製化の役割を担っている。グループのDX推進は、まず同社が先行導入し、そのノウハウを活用してグループ全体へ展開する戦略を実施しているという。
中電CTIは、短期間かつ標準的な業務プロセスを取り込むための新システム基盤として、経理業務を担うSAP S/4HANA Cloud, public editionを電力業界で初めて導入した。また、経費精算の「SAP Concur」および人事業務の「SAP SuccessFactors」を導入した。
これらサービスの導入後の同社は、経理業務のうち決算について、データ入力の利便性向上や、自動化による工数削減で作業時間が短縮された。また、決算データの取得が容易になり、分析業務の効率性も向上したという。また、SAP Concurで交通系ICカードによるデータ連携や電子承認によるペーパーレス化などを図り、大幅な工数削減を実現した。
中電CTIは、今回の導入プロジェクトにおいて従来のスクラッチ開発とは異なり、ERPの標準機能を活用する「Fit to Standard」の方式を採用し、約1年の短期間で本番稼働を迎えられたとする。これに伴いビジネスプロセスの見直し、Fit to Standad方式に対応可能な技術者育成に注力している。