クリテオ、リテールメディア向け広告配信基盤のBrandcrushを買収
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Criteoは3月8日、リテールメディア向けの広告配信基盤を展開するオーストラリア企業のBrandcrushを買収したと発表した。これにより、Criteoは小売業者に対して、自社のECと実店舗で全体のメディアインベントリーを管理するための総合的な「オムニチャネル・マネタイゼーション・ソリューション」をグローバルに提供する。また、今回の買収によって、急成長するアジア太平洋地域(APAC)のリテールメディア市場における顧客基盤と提供機能を拡大するとしている。
Criteoによると、リテールメディアは小売業者にとって数十億ドルの収益機会になっているという。しかしながら、その多くがEメールやスプレッドシートなどの古いプロセスフローに依存していたり、従来の顧客関係管理(CRM)システムをリテールメディアのニーズに適応させたりするなどして対応していた。
Brandcrushの広告配信基盤は、デジタルスクリーンやPOSディスプレイ、サンプリングなどの店舗内広告から、同梱サンプリングやインサートなどの店舗外広告など、包括的なメディアアセット管理を提供する。スポンサード広告やオンサイトディスプレイ、オフサイト広告など、Criteoが提供するリテールメディアソリューションと組み合わせることで、広告主はリテールメディア全体にわたってオムニチャネルでキャンペーンを展開できるようになるという。
小売業者はBrandcrushを導入することで、全てのチャネルにわたるリテールメディアの注文、インベントリー/サプライヤー管理のための専用ソリューションを活用できるようになるとし、リテールメディアの配信先広告枠を広告主がセルフサービスで検索して予約可能にすることで、小売業者は諸経費や間接費を増やさず収益を向上できるとしている。
Criteo グローバルエンタープライズ担当ゼネラルマネージャーのSherry Smith(シェリー・スミス)氏は、「マーケティング担当者がリテールメディアへの投資を続ける中、オフラインが新たな領域として台頭してきており、ブランドや代理店はキャンペーンを効果的かつ総合的に企画、実行、測定することが求められている。Brandcrushは、オフラインとオンラインの広告管理を強化するという現在の市場ニーズに応え、Criteoのソリューションと連動することにより、オムニチャネルリテールメディア戦略を実現し、小売業者がリテールメディアのエコシステムを自社で構築することを可能する」とコメントした。