「VMware vSAN Max」発表。コンピュートと独立したvSANストレージアレイのスケールが可能に。VMware Explore 2023
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VMwareは米ラスベガスで開催中のイベント「VMware Explore 2023」で、分散ストレージを実現するVMware vSANの新機能「VMware vSAN Max」を発表しました。
vSAN Maxは、vSphereで構成されたコンピュートとしての仮想マシン群とは独立に、vSANによる分散ストレージを構成しスケールできる機能をそなえています。
これによりペタバイトクラスの大規模な仮想ストレージの構築にも対応することが特長です。
従来のvSANはコンピュートとストレージを一体で追加
もともとvSANは、vSphereによる仮想化基盤を構成するネットワークで接続されたホストマシン群に内蔵されたストレージを束ねて、1つの仮想的な共有ストレージアレイを実現するソフトウェアです。いわゆるハイパーコンバージドシステムを構築するアーキテクチャを採用しています。
参考:VMware、共有ストレージアレイを不要にする「Virtual SAN」を正式リリース。独自クラウドからの仮想デスクトップサービス(DaaS)も開始
このアーキテクチャにおいてストレージを増やすこととはコンピュートとストレージを備えたホストマシンをクラスタに追加することであるため、ストレージだけを効率よくスケールさせることができない欠点がありました。
vSAN Maxはストレージだけを独立してスケール可能
今回発表されたvSAN Maxは、コンピュートとは独立してストレージだけをクラスタに追加してスケールさせる機能、いわゆる「Disaggregated Storage」と呼ばれる機能を備えており、コンピュートとストレージをそれぞれ独立して効率的な規模にスケールさせることが可能になります。
ただし対応するストレージノードは、vSAN Maxに対応したノードに限られます。
vSAN Maxは2024年前半に登場予定です。
参考:サーバとストレージを分離したハイパーコンバージドインフラの新分野「Disaggregated HCI」、HPEが「Nimble Storage dHCI」発表
VMware Explore 2023
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