DenoがNode.js互換レイヤを本体に統合し高速化、package.jsonサポートでNode.jsからの移行がさらに容易に。Deno 1.31リリース
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JavaScriptランタイムのDenoの最新版「Deno 1.31」が2月24日にリリースされました。
Deno 1.31ではNode.js互換機能が本体に統合され、package.jsonのサポートでNode.jsからの移行がさらに容易になるなどの改善が行われています。
Deno v1.31 has been released!
package.json support!
stable Node-API
npm specifiers supported in remote modules
Deno.Command subprocess API is stable
V8 11.0Read all about it in the release notes https://t.co/Oily20DQ5b
— Deno (@deno_land) February 24, 2023
Node.js互換機能が本体に統合、より高速に
Denoは昨年9月にリリースされたDeno 1.25でNode.js互換機能のサポートを開始し、11月にリリースされたDeno 1.28でNode.js互換機能によるnpm対応が安定版となりました。
参考:Deno 1.28登場、npm対応が安定版に到達。130万種以上のnpmモジュールを利用可能に
このNode.js互換機能はこれまで、Denoの本体とは別にユーザーランドで実行されるスタンダードライブラリとして実装されており、必要に応じてダウンロードされていました。
Deno 1.31からはNode.js互換機能がDeno本体に統合されることになり、統合された状態でJavaScriptエンジンであるV8のスナップショット機能が有効化されるとのことです。
つまり互換機能を含んだDenoの起動はスナップショットの状態から起動されるため非常に高速になり、また搭載済みのNode.jsモジュールの性能も改善されることが期待されます。
package.jsonサポートでNode.jsからの移行がさらに容易に
npmモジュールの依存関係を記述する「package.json」のサポートも開始されました。
Denoはpackage.jsonを自動的に検知して読み込み、npmモジュールのインストールと依存性の解決を行います。また、deno taskコマンドでスクリプトが実行可能になりました。
これによりNode.jsからの移行がさらに容易になるとされています。