鹿児島大学、ローカル5Gを活用し農作業現場のDX推進に貢献
今回は「鹿児島大学、ローカル5Gを活用し農作業現場のDX推進に貢献」についてご紹介します。
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鹿児島大学は、ローカル5Gを活用したリアルタイム映像配信システムの実証に向けて「ローカル5G可搬型トライアルパック」を導入した。同サービスを提供し、実証環境を構築したNECが3月22日に発表した。
ローカル5G可搬型トライアルパックは、ローカル5G基地局や5Gコア、アンテナ、5G端末など、ローカル5Gの利用に必要なシステムを一式で提供するパック製品。機器は持ち運び可能なため、設置や撤去の工事は不要だという。また、機器の設定や電波の使用免許取得はNECがあらかじめ行うため、迅速に導入できる。
鹿児島大学では、農業従事者の減少や農林産業の労働力不足といった地域の課題解決や、国際社会で活躍する人材の育成と教育環境の充実化を目指している。この活動の一環として、映像を活用した農作業現場のDX推進と高度な授業の実現に向けた実証を実施。2~3月には、「スマート農業のための画像認識に基づく自律移動ロボットの遠隔制御」の実証を行った。
この実証では、農場などの生産現場で動作する自律移動ロボットに搭載したAIで画像処理を行い、ロボットの行動を決定して農業生産物を認識する。このような最新のAI技術を用いる場合、ロボットに搭載されたマイクロコンピューターと外部の計算機サーバーの連携が必須だった。
そこで、ローカル5G可搬型トライアルパックを採用し、ローカル5Gを用いてロボットに搭載されたマイクロコンピューターと外部の計算機サーバーを接続。また、映像配信にもローカル5Gを活用し、低遅延で大容量な通信により高精細映像のリアルタイム伝送を行っている。
ローカル5G可搬型トライアルパックの導入に当たり同大学は、ローカル5Gを手軽に検証できるパック製品で、安価かつ迅速で容易に利用できる点を評価したという。
ローカル5Gを活用した今後の展望として、同大学では将来的にロボットやAIなどの先端的な技術を活用し、農業の効率化や品質向上に向けた研究開発を進めていくという。またNECは、ローカル5Gの普及を通して、産業の競争力強化や顧客・社会課題の解決に貢献していくとしている。