まったく新しい特徴を備えたLinuxデスクトップ「Universal Blue」
今回は「まったく新しい特徴を備えたLinuxデスクトップ「Universal Blue」」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
筆者は1997年から「Linux」を使っており、何年も前に、「もう自分が驚くようなことはないだろう」と確信するようになっていた。しかしつい最近、Jorge Castro氏から連絡をもらったことで、自分が間違っていたことを知った。
Castro氏は昔、「Ubuntu」に関わっていたが、最近は「Universal Blue」と呼ばれる新しいプロジェクトに取り組んでいる。この記事では、Universal Blueの技術的な詳細に立ち入ることは避けつつ(普通のユーザーは中身にはそれほど興味がなく、どのような機能があるかに関心があるからだ)、このディストリビューションがどのようなものであるかを説明してみることにしたい。知っておいてほしいのは、ここで説明することは非常に新しいことであり、クールでもあるということだ。
例えば、あるデスクトップOSをインストールしていろいろと試してみた結果、自分には合わないと判断したとしよう。そして、そのディストリビューションのデスクトップ環境が「GNOME」だったとする。そんなとき、Universal Blueであれば、ベースを簡単に「KDE Plasma」に変更できる。
あるいは、「MATE」や「LXQt」に変更することも可能だ。
そのリストは、これからも増えていくことになっている。
Gitのドキュメントには、「『rebase』コマンドを使えば、あるブランチに適用したすべての変更内容を、別のブランチで再現できる。例えば、experimentブランチをチェックアウトしたあとで、そのベースをmasterブランチに切り替えることもできる」と書かれている。
技術的に言えば、Linuxディストリビューションがデスクトップ環境を「ベース」にしているという表現は正しくないのだが、その方が説明が楽になる。
筆者は週末にこの機能を簡単に試してみた。最初にデフォルトのUniversal Blueをインストールした後、「hrpm-ostree rebase」コマンドを使って、OSのベースを「Bluefin」に切り替えてみた。
Castro氏は、Bluefinについて、「(これは)私と何人かの友人が、uBlue(Universal Blue)を自分たちの好みに合わせたものだ。私はBluefinに関して強いこだわりを持って意思決定をしており、Ubuntuスタイルのドックやアプリインジケーターに加え、『ChromeOS』に似たメンテナンスサイクルを採用している。開発者向けには、『Kubernetes』などのクラウドツールが大量に用意されている。説明にクラウド用語を多用しているのは意図的なもので、信頼性と機能を実現するために、有名で実績のあるクラウド技術をデスクトップに使うようにしている。世間でよく見かけるクラウド用語がやたらと使われているのはそのためで、それがSEO対策にもなっている」と説明している。
筆者がベースを切り替たときに使用したコマンドは次のようなものだ。
その処理が終わってリブートし、ログインすると、デスクトップ環境は完全に一変していた。