「PostgreSQL 16 Beta 1」がリリース。フルジョインの並列性改善による性能向上など
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オープンソースの代表的なリレーショナルデータベースであるPostgreSQLの開発中の次期バージョン「PostgreSQL 16 Beta 1」がリリースされました。
PostgreSQL 16では、問い合わせ性能の向上、論理レプリケーション機能の拡張、デベロッパー体験の向上、セキュリティ機能の強化、運用管理機能の強化などが行われます。
並列性向上による性能向上や論理レプリケーションの拡張など
性能面では、フルジョインおよび右ジョインでの並列性が向上しました。SELECT DISTINCTでインクリメンタルソートを使用でき、ウィンドウ問い合わせの最適化、RANGEとLISTパーティションのルックアップの改善などが行われました。
論理レプリケーションにより、他のPostgreSQLや他の外部システムへリアルタイムでデータを転送できます。PostgreSQL 16以前ではプライマリインスタンスしかパブリッシャーになれませんでしたが、PostgreSQL 16ではスタンバイインスタンスで論理デコードを実行する機能が追加されたことで、作業負荷を分散できるようになりました。
デベロッパー体験の向上では、JSONデータを操作するSQL/JSON標準で、SQL標準のANY_VALUE集約関数が追加されます。
運用面ではページフリーズの改良が行われ、バキュームやその他のメンテナンス操作の性能を向上が実現されます。
その他の追加機能などについてはリリースノートをご覧ください。