Google、エンタープライズ向けのAlloyDBで、過去のある時点をマイクロ秒単位で指定したリストアが可能に。つねにバックアップし続ける「Continuous Backup and Restore」機能提供

今回は「Google、エンタープライズ向けのAlloyDBで、過去のある時点をマイクロ秒単位で指定したリストアが可能に。つねにバックアップし続ける「Continuous Backup and Restore」機能提供」についてご紹介します。

関連ワード (週間毎、過去、障害発生時等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


Google Cloudは、エンタープライズ向けに提供しているデータベースサービス「AlloyDB for PostgreSQL」の新機能として「Continuous Backup and Restore」の提供を発表しました。

この機能はその名称の通り、AlloyDBのデータベースをつねにずっとバックアップし続ける、というものです。

これにより、バックアップを取っている期間であれば過去のどの時点に対してもマイクロ秒単位の粒度で時間を指定してリストアでき、指定した時点のデータベースの状態へと戻せるようになります。

障害発生時でもデータを失う可能性を事実上ゼロに

この機能は、何らかの障害や災害によってデータベースに異常が発生した場合でも、データを失う可能性を限りなくゼロに近づけます。

というのも、通常のデータベースではバックアップやスナップショットは1日に一度や1週間に一度など、ある周期で定期的に行われることが一般的です。

ここでなんらかの障害がデータベースに発生した場合、その直前に取得されたバックアップやスナップショットのデータを基にリストアなどの復元が行われることになります。

リストアされたデータベースはバックアップやスナップショットが取得された時点の状態に戻りますが、残念ながらバックアップやスナップショットが取得された時点からデータベースに障害が発生した時点までにデータベースに対して行われたデータの追加、削除、変更などは失われます(ログなどを使って復旧する手段もありますが)。

この、障害が発生したときにリストアで失われるデータを減らすには、データベースのバックアップやスナップショットを取得する周期をできるだけ短い周期で取得する必要があります。1週間毎ではなく1日毎にすれば最長でも1日分を失うだけとなり、1日毎ではなく3時間毎にすれば、最長でも3時間分のデータを失うだけで済むためです。

この周期を事実上ゼロにまで短くし、つねにバックアップをとり続けるようにしたのが、今回の「Continuous Backup and Restore」機能ということになります。

バックアップをとり続ける期間はデフォルトで14日間。最長で35日、最短で1日までに設定できます。

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