生成AIは「もろ刃の剣」、米議員がリスク調査を会計検査院に要請
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「ChatGPT」や「Midjourney」などのツールに搭載されている生成人工知能(AI)の技術について、多くの著名人が詳細な分析によってそのリスクを調査するよう求めている。今回、その陣営に2人の米上院議員が加わった。
Edward Markey氏(民主党、マサチューセッツ州選出)とGary Peters氏(民主党、ミシガン州選出)は、米会計検査院(GAO)の責任者に宛てた米国時間6月22日付の書簡で、生成AIは「広範かつ深刻な害」をもたらすとして、詳細な技術評価を行うよう要請した。
書簡には次のように書かれている。「生成AIは多くの利点をもたらすと期待されているが、すでに重大な害を引き起こしている。AIの進歩から最大限の成果を引き出すには、そのコストを慎重に調査して理解しなければならない。議会には超党派の技術的専門知識が早急に必要であり、GAOはそれを提供するのに適した立場にある」
両氏がリスクとして挙げているのは、音声の偽装、テキストや画像の合成といった生成AI、ポルノ画像や人々(特に女性)の同意なしに作られた動画などの「ディープフェイク」、有害で誤った情報を顧客に提供するAIチャットボットを導入している企業などだ。
両氏は、生成AIの技術的進歩が芸術や科学などの分野に良い影響を与えているとしながらも、生成AIを「もろ刃の剣」と表現し、無責任に利用されれば深刻な害を及ぼすと指摘した。
両氏は書簡の中で、GAOが生成AIのリスクについて検証すべき項目のリストを記載している。これにはセキュリティ対策、商業的圧力、労働者への影響などに関する項目が含まれている。