SUSE、RHEL互換ディストリビューションを開発へ–レッドハットに対抗
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ノースカロライナ州に本拠を置くソフトウェア企業Red Hatは、「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)のソースコードの一般公開を停止し、同社顧客にアクセスを限定すると発表した際、その動きがこれほど炎上するとは予想していなかったようだ。まず、RHELクローンのディストリビューターであるAlmaLinux OS FoundationとRocky Enterprise Software Foundation(RESF)が反対した。その後、独自のRHELクローンを持つOracleは、Red Hatの動きを非難した。そして今度は、欧州のLinux大手SUSEがRHELをフォークする方針を明らかにした。
次はどのような動きがあるのか。Microsoft版のRHELだろうか。
RHELをフォークする方針を固めたSUSEは、誰もが制限なく利用できるRHEL互換ディストリビューションの開発と維持に1000万ドル(約14億円)以上を投資すると明言した。
そうした一連の動きの発端は、Red Hatのコアプラットフォーム担当バイスプレジデント、Mike McGrath氏がこう宣言したことだった。「『CentOS Stream』は今後、RHEL関連のソースコードを公開する唯一のリポジトリになる。Red Hatの顧客とパートナーは、引き続き『Red Hat Customer Portal』からソースコードを入手できる」
なじみのない話に聞こえるかもしれないが、多くのオープンソースやLinuxディストリビューターにとって、McGrath氏の発言は宣戦布告だった。Linuxの基本ライセンスであるGNU General Public License version 2(GPLv2)によると、バイナリを受け取った人へのソースコードの配布を制限することはできない。オープンソースコミュニティの大勢の見解では、Red Hatが行ったことは、まさに配布を制限することだった。