コンテンツ制作者の79%が燃え尽き症候群を経験–Tasty Edits調査
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動画編集プラットフォームを手掛けるTasty Editsが同社のプラットフォームのユーザーを対象に実施した新たな調査によると、バーンアウト(燃え尽き症候群)を経験したことがあるクリエイターは79%に達しており、収益化に苦戦しているクリエイターではその割合が83%に増加するという。
Tasty Editsは2万9000人のクリエイターを対象に詳細な調査を実施し、そのうちの163人にフォローアップインタビューを実施した。同調査の目的は、クリエイターらがメンタルヘルスやバーンアウトにどのように対処しているのかを深く知るというものだった。
同社の創業者であるAlex Lefkowitz氏は「クリエイター経済が急成長している一方、クリエイターのバーンアウトが深刻な問題として浮上してきた。自らの仕事に対する熱意や興味を全て失い、創作への取り組みを放棄する人々がいるという状況については何年も前から報じられてきている」と述べ、「しかし、メンタルヘルスやバーンアウトに対するクリエイター自身のアプローチについて深く理解するための体系的な調査はこれまで実施されていなかった。Tasty Editsによる調査は、こうした知識のはざまを埋めることを目的としたものだ」と続けた。
「YouTube」や「TikTok」「Instagram」「Facebook」のようなプラットフォーム向けのコンテンツを制作する人々を含むクリエイターがバーンアウトに陥るのには、いくつかの理由がある。それらには、斬新かつ効果的なコンテンツを考え出すというプレッシャーや、予測不能な作業スケジュールから生み出される経済的なストレス、ワークライフバランスの欠如、ソーシャルメディアのプレッシャー、スポンサー/クライアント/視聴者からの高い期待などが挙げられる。
調査対象となったコンテンツクリエーターのうち、クリエイティブな作業による月間収入が1000ドル(約14万円)未満となっているのは48%、1000〜2500ドル(約36万円)は15%、2500ドルを超えるフルタイム収入を得ているのは37%だった。
フルタイム収入を得ている37%のうち、週に複数回の投稿をしているという回答は57%あり、コンテンツ制作に費やす時間が1日4時間超という回答は70%、4つ以上の収益化手法を採用しているという回答は63%だった。
ある匿名の調査回答者は「私がバーンアウトになったときは、自分の脳が持っていた創造性を一滴残らず絞り尽くされたような気分だった。だからアップロードを休止し、ペースを落とさなければならなかった」と答えている。
この調査では、ストレスやバーンアウトにどのように対処したのかについても尋ねている。それによると、コンテンツクリエイターのうちバーンアウトに対処するために98%は休暇を取得し、93%はエクササイズに取り組み、45%はメンタルヘルスの専門家に相談したという。さらに、回答者の63%は仕事を外注したり、人に任せたりすることが、ストレスへの対処において重要な戦略だと回答した。