DevOpsがAIから受ける恩恵は想像以上に大きい
今回は「DevOpsがAIから受ける恩恵は想像以上に大きい」についてご紹介します。
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DevOpsには追い風が吹いている。ITチームは、人工知能(AI)がコーディングやデプロイメントの支援や自動化に関する能力を高く評価しているが、それだけにとどまらず、DevOpsのような協力作業をより容易にしてくれる可能性がある。
例えば、SonatypeがDevOpsおよびSecOpsのリーダー800人を対象として実施した調査では、ほぼすべての回答者(97%)が生成AIを一定程度利用していることが分かった。また、回答者の3分の1近く(31%)が、すでにソフトウェア開発プロセスに生成AIを導入していることも明らかになった。
業界のリーダーたちは、AIがすでにDevOpsに革命を起こしている、あるいは今後革命を起こすと異口同音に述べている。例えば、GitLabが発表した分析によれば、DevOpsにおけるAIの特に一般的なユースケースの1つは、継続的インテグレーションと継続的デリバリー(CI/CD)だった。同社は、「AIは、コードのビルド、テスト、デプロイメントのプロセスを自動化し、適切なテストに合格した変更内容を既存のコードベースに統合して、すぐに本番環境にデプロイできるようにしてくれる」と述べている。
AIの利点は、より優れたソフトウェアを生み出すこと以外にも及んでいる。AIは、開発、運用、ビジネスに関わる各チームの連携を容易にしてくれる。
このAIのメリットは、具体的にどう実現しているのだろうか。Cycodeの共同創業者で最高技術責任者(CTO)のRonen Slavin氏は、「AIは、プロジェクトに関わるさまざまなチーム間のコミュニケーションギャップを埋めるのに役立つ」と述べている。「定型的な問い合わせに対する回答を自動化し、すでにある知識に基づいて問題を説明することで、AIはよくある問題に対する説明や問題解決にかかる手作業の負担を軽減できる」
Slavin氏はまた、AIによる自動化は「平凡なタスクに費やす時間を減らし、チームが戦略的なコミュニケーションや取り組みに集中できるようしてくれる」とした。「決まり切ったコミュニケーションが減ることで、開発チームや運用チーム、ビジネスチーム、経営陣の間で、より有意義な議論ができる環境が育まれる」
近い将来、AIはソフトウェアのデプロイメントを大きく加速させるかもしれない。Slavin氏は、「コードレビューやバグの自動検出や解決を支援するAIボットは、開発プロセスを加速し、手作業によるエラーの特定と修正の手間を減らすことで、協力しやすい環境を作る力を持っている」と述べている。