2024年に向けたサイバーセキュリティベンダー各社の注力テーマ
今回は「2024年に向けたサイバーセキュリティベンダー各社の注力テーマ」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
サイバーセキュリティベンダー各社のトップが2024年に掲げている注力テーマやソリューションなどを紹介する。
サイバートラスト 代表取締役社長 北村裕司氏
ここ数年、国内ではDXに関連する法制度整備が進み、また、IoTの領域でもサプライチェーンセキュリティに関する国際安全基準の整備が進んでいます。社会へのデジタル技術の浸透に応じて、デジタル特有の課題が現実社会に与える影響が大きくなる中、それらの課題を解決するトラストサービスの重要性が高まっています。当社事業において成長の要になるサービスを高成長けん引サービスと位置付け、「iTrust(本人確認や電子署名の利用シーン拡大)」「Linuxサポート(The AlmaLinux OS Foundationへの参画)」「EMLinux(IoT機器向け組込みOSの採用拡大)」に注力してきました。
2024年、当社は、「ヒト、モノ、コト」の信頼性を確保し、それを証明するトラストサービスをこれからのデジタル社会に欠かすことができない新しい社会基盤として拡大発展させ、さらなる事業成長を目指します。また、これまで以上にパートナーの皆さまとのシナジーを通じて新たな価値を創出し、共に成長を加速する年にしていきたいと考えています。
フォーティネットジャパン 社長執行役員 与沢和紀氏
日本でも各組織のDXやコロナ禍でのBCP(事業継続計画)への真剣な取り組みを経て、本格的なクラウド活用時代に入りました。また、国家レベルでのアクティブサイバーディフェンスの第一歩に踏み込みつつあります。これに伴い、ネットワークとセキュリティはますます不可分一体の存在として複雑化し、中央省庁、自治体や教育機関、並びに企業の経営者やIT 部門の皆様の負担も飛躍的に増加することが予想されます。
フォーティネットは、現在でも世界中の約5割のアタックサーフェス(攻撃対象領域)や70万社以上の組織のセキュリティを強固に守るというミッションのもと、そこからリアルタイムで収集された膨大なインテリジェンスや既に10年以上にわたるAIの知見と技術も蓄積されています。ゲートウェイというポイントソリューションのみならず、全方位で運用の効率化へも寄与した総合ソリューションを提供してまいりますし、2024年もさまざまな変化や脅威にお客さまが安心してビジネスを展開、拡張していただけるよう、お客さまとの直接の対話をより精力的に進めながら、強力に支援してまいります。
A10ネットワークス 代表 兼 社長 川口亨氏
2024年は、DDoS攻撃の脅威がより一層高まると予想されている一方、コロナ禍を経て働き方も大きく変わり、ネットワークやセキュリティの考え方も変化を続けています。A10は、高速かつ安全・安心・安定したネットワーク環境とアプリケーションをご提供し、パートナーさまと共にお客さまのビジネストランスフォーメーションの実現に貢献してまいります。
2024年第1四半期に攻撃ツール化したデバイスを早期発見することで先回り防御を可能にする新しいSaaS型クラウドサービスを「A10 Defend Suite」へ追加するほか、ハイブリッドワーク環境の支援では、他社との連携機能を強化することでより詳細なポリシー設定にも対応できるよう機能開発を進めています。マルチクラウド対応では、通信事業者さまにコンパクトかつハイパフォーマンスなアプライアンスとして、「第6世代ハードウェアモデル」を2024年初頭から順次投入いたします。将来的には全てのソリューションを一元管理・監視・可視化する次世代コントロールプレーンの提供も予定しております。
F5ネットワークスジャパン 代表執行役員社長 大野欽司氏
F5がいま最も注力しているのがWAFとAPIセキュリティのWAAP(Web Application and API Protection)です。SaaS型セキュリティプラットフォームの「F5 Distributed Cloud Services」上で、これらの機能を提供しています。今日ビジネスで使われているアプリケーションは、オンプレミス、クラウドなどさまざまな場所に分散しており、お客さまは管理の複雑化という課題を抱えています。
2024年は、ソフトウェア・SaaSベンダーとしての「New F5」への変革をさらに加速する一年となります。日頃よりご愛顧いただいているお客さまには、F5の最新の取り組みを知っていただくため、これまで以上に密にコミュニケーションを行ってまいります。さらに顧客基盤の拡大を目指し、中堅中小企業、地方自治体を含めた公共セクターのお客さま、オンラインゲームやネット証券といったウェブベースでビジネスを展開されているお客さまへのリーチを強化します。パートナーさまとは、マネージドサービスプロバイダーやマネージドセキュリティサービスプロバイダーなどさまざまな形で協業し、新しいマーケットを開拓していきたいと考えています。