2024年における世界のIT支出は5.3%増–Forrester予測
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2024年における世界のIT支出はソフトウェア/ITサービスに対する投資の増加によって加速され、5.3%増えると予測されている。こうしたソフトウェア/ITサービスには生成型人工知能(GenAI)も含まれている。
市場調査会社のForrester Researchによると、世界のテクノロジー支出は2023年に3.5%増加したが、2024年はこれを上回る5.3%の増加をみせ、4兆7000億ドル(約695兆円)に達する見込みだという。こうしたテクノロジー支出の増加はAIやクラウド、セキュリティといったソフトウェア/ITサービスへの需要によってけん引され、これらサービスは2027年までにIT支出全体の69%を占めるようになると予測されている。
同社によると、GenAIソフトウェアへの投資のみをみても、2030年までに2270億ドル(約34兆億円)に達し、年平均成長率(CAGR)は36%になるという。
同社は、2024年における世界のテクノロジー支出をけん引する要素として、ソフトウェア/ITサービスに対する堅調な需要とともに、アジア太平洋地域での支出増加を挙げている。
この地域のテクノロジー支出は5.7%と最も大きな伸びを示すとしており、北米地域の5.4%と欧州地域の5.1%がその後に続くとしている。また、世界最大のテクノロジーサービス輸出国の1つであるインドのIT輸出は、2023年に1940億ドル(約29兆円)に達すると推定するとともに、同国のテクノロジー/サービス市場の売上高は2025年までに3500億ドル(約52兆円)に届くと予測している。
2024年のテクノロジー支出ではインドの他、フィリピンやベトナム、インドネシア、マレーシア、中国といったアジア市場が最も高い成長率を示すとみられる。
北米地域におけるテクノロジー支出に占めるソフトウェア/ITサービスの割合は、2018年の53%から2027年には60%になるとされ、2024年にテクノロジー支出が最も急速に伸びる分野は金融サービスとヘルスケアになるという。
さらに、2024年における欧州経済は2023年のほぼ倍のペースで回復し、テクノロジー支出は2024年から2027年に5.1〜5.7%の成長が見込まれる。同社によると、企業におけるデジタル成熟度が高まるとともに、サイバーセキュリティがより高度なかたちで強化されることでこうした流れが加速されるという。