CTC、エッジAIソリューションの開発でLiquid AIと協業–線虫からヒントを得たAIモデル活用

今回は「CTC、エッジAIソリューションの開発でLiquid AIと協業–線虫からヒントを得たAIモデル活用」についてご紹介します。

関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2月21日、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)発のスタートアップ、Liquid AIとエッジAIソリューションの開発に向けた協業を開始したと発表した。Liquid AIの機械学習技術を活用し、大規模なデータをリアルタイムにエッジで処理するAIソリューションの開発を進める。

 Liquid AIは、2023年に米国マサチューセッツ州ブルックラインで創業し、「Liquid Neural Network(LNN)」と呼ばれる機械学習技術を中核としたAIソリューションを提供する。CTCは、海外のスタートアップとパートナーシップを構築し、ビジネスの競争につなげる取り組み「NAPP(North America Partnership Program)」を2023年4月から始めており、今回の協業はその一環となる。

 LNNとは、線虫の神経系をベースとしたニューラルネットワークで、従来のニューラルネットワークと比べてコンパクトなモデルであり、高い説明可能性を有しているという。また、環境や条件が変わる中でも連続的に学習が可能という特徴がある。

 例えば、一般的な機械学習モデルで約10万個のニューロンを必要とする自動運転の計算を、LNNでは19個のニューロンで算出できるとしている。これにより、エッジデバイスや利用者の近くに設置する小型コンピューターで動作が可能になり、実際にドローンや車両の自動運転などのユースケースで有効性が実証されている。

 また、膨大な計算コストを必要としていたAIシステム基盤の縮小や、電力消費量/二酸化炭素(CO2)排出量の削減にもつながるとのこと。

 CTCでは、Liquid AIと協業を進め、LNNを活用するための概念実証(PoC)やデータ分析などのサービス、大規模なAIシステムの省力化に向けた技術検証に取り組んでいく計画だ。

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