三菱HCキャピタル、全社で生成AIを本格利用–日立「Generative AIセンター」が支援
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三菱HCキャピタルは、日立製作所(日立)の「Generative AIセンター」において、三菱HCキャピタル本体の約2200人の従業員を対象に、生成AIの本格利用に関するプロジェクトを開始したと発表した。
同プロジェクトは2023年10月に開始。生成AIによる効果検証を速やかに行うため、必要最小限の構成で標準的な機能の試行環境を構築し、2024年1月以降は社内の特定ユーザーで同機能の試行評価を実施した。
その後、得られたフィードバックを基にリソースを拡張。さらに「Azure OpenAI Service」を活用した生成AIの利用環境を構築し、三菱HCキャピタル本体での運用を開始した。日立が社内で運用するガイドラインの知見やノウハウも活用し、三菱HCキャピタル本体の社内規定や法的要件などを踏まえた利用ガイドラインを作成している。
同プロジェクトにおいて両社は、生成AI活用による価値創出の最大化に向けた中長期的なロードマップを検討してきた。具体的には全業務共通の文章要約、文書のアウトライン作成補助、外国語の翻訳のほか、各業務領域におけるヘルプデスク対応など、ケースごとの期待効果や入力データ、実現難度などを踏まえ、優先的に取り組むべき対象を整理してきた。
日立との協業により三菱HCキャピタルは今後、対象となるユースケースの業務データを取り込み、ナレッジを強化した知識データベースを構築する。その上で、マニュアルなどの社内文書を踏まえた要約作成、社内データ検索を容易にすることで、営業事務や審査業務などさまざまな業務の効率化を図る。将来的には、API連携によって社外サービスの情報も含めたデータ取得が可能な業務間連携を強化する。