GitLab、「Google Cloud」統合をパブリックベータ提供–認証の合理化などが可能に

今回は「GitLab、「Google Cloud」統合をパブリックベータ提供–認証の合理化などが可能に」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 GitLabは米国時間4月9日、「GitLab」と「Google Cloud」の統合をパブリックベータ版として提供すると「Google Cloud Next ’24」で発表した。

 両サービスの統合に関する計画は、2023年に発表されていた。今回の統合では、認証の合理化、継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)の自動化、GitLabとGoogle Cloudの間を行き来する頻度の低減を可能にする。これにより、両サービスの利用に伴う摩擦を減らし、開発者がインフラの設定ではなくコードのデプロイに集中できるようにすることで、全体的な開発者体験を向上するという。

 認証の合理化では、業界標準手法であるIdentity and Access Management(IAM)とWorkload Identity Federation(WLIF)が認証で使用可能になった。組織がGitLabとGoogle Cloudを使う場合、Google CloudのリソースをGitLabからアクセスするにはサービスアカウントキーが必要になる。しかし、このアプローチは、不要なセキュリティリスクを生じ、保守負担を増加させるという。

 IAMとWLIFの利用は、システム間でのサービスアカウントの必要性をなくし、サービスアカウントキーに関連したリスクを軽減し、キーのローテーションに対する管理オーバーヘッドを最小限に抑えると同社は述べる。

 また、CI/CDパイプラインからの認証を効率化するため、新しいアイデンティティーキーワードを伴った開発者志向のアプローチも追加したという。

 GitLabとGoogle Cloudの提携は、組織がアプリケーションをGoogle Cloudにより早くデプロイできるようにすることを主な目的としているという。この目的を支援する仕組みが、ランナー構成の自動化とGoogle Cloud ServicesコンポーネントのライブラリーだとGitLabは語る。

 ランナーは、全CI/CDジョブを支える柱だが、インストール、管理、更新には時間がかかり、非効率だという。そのため、GitLabは、Infrastructure as code(IaC)のベストプラクティスに基づいて構築されたホステッドランナーを提供する。つまり、同社がランナーをプロビジョニングおよび管理する。これには、ジョブ完了済みのランナーの削除も含まれる。Google Cloud向けランナー構成の自動化により、GitLabを離れることなく、ホステッドランナーをGoogle Cloud上で利用できるようになる。

 GoogleコンポーネントのライブラリーがGitLabのCI/CDカタログで提供された。これらのコンポーネントは、「Google Kubernetes Engine」「Artifact Registry」「Cloud Deploy」を含んだGoogle Cloud Servicesでデプロイするユーザーのパイプラインを簡単に構成することを可能にする。適切なYAML構成をウェブで探す代わりに、GitLabのCI/CDカタログをブラウズし、コンポーネント構成をパイプラインの.ymlファイルにインポートするだけでよくなる。

 ソースコード管理からデプロイまでのソフトウェア開発の全ニーズに対応する単一のデータプレーンも作成された。これにより、複数システムのコンテキストを行き来することなく、製品のパフォーマンス指標、セキュリティとコンプライアンスのポリシー、ソフトウェアデリバリープロセスの最適化するためのインサイトが完全に可視化されるという。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
ヌーラボ、見込み客の商談化を支援する「immedio」を導入
IT関連
2024-01-17 22:49
2021年第4四半期、クラウドインフラ市場はAWSがシェア33%でトップ、マイクロソフトが21%で猛追、Google、アリババが続く。Synergy Researchとcanalysの調査結果
AWS
2022-02-07 19:31
iPad Pro/Airにイヤフォン端子を追加し、じゃまにならないUSB-C変換アダプター エレコムが発売
くらテク
2021-08-18 14:44
逗子駅前広場の交通データを分析・可視化–産官学連携で駅前再整備へ
IT関連
2023-04-06 14:28
「Notion」、「エンタープライズ」プランの機能を拡充–利便性や運用管理の効率を向上
IT関連
2023-10-20 13:36
海洋研究開発機構と鹿児島大、デジカメ撮影による海岸の写真からAIで漂着ごみの被覆面積を高精度に推定する新手法を開発
IT関連
2022-02-08 08:54
マイクロソフトのナデラCEOがBuild 2021で「自らテストしてきた」次世代Windowsに言及
ソフトウェア
2021-05-27 08:03
安定性と信頼性に優れた、仕事に使う人向け「SpiralLinux」
IT関連
2023-10-27 15:54
セールスフォース、国内データセンターによるリアルタイムCRMを提供
IT関連
2023-07-21 18:06
次期iPad、iPad Air、iPad miniのデザイン情報入手 iPad Airは11インチiPad Proベースか
IT関連
2021-07-29 07:54
「場所と時間にとらわれない」、でも…–フリーランサーの利点と欠点の実際
IT関連
2022-08-10 16:41
日本MS、「Microsoft Entra」のSSEソリューションを解説–各SaaSへのアクセスを安全に保護
IT関連
2023-07-22 22:34
サムスン、廃棄漁網由来のスマホで持続可能性への取り組みを強化
IT関連
2022-02-08 12:12
ServiceNow、「Now Platform」新バージョンを提供–「San Diego」リリース
IT関連
2022-03-31 08:08