日立製作所、「JP1 Cloud Service」に生成AIアシスタントを追加–アラート対応の初動を迅速化

今回は「日立製作所、「JP1 Cloud Service」に生成AIアシスタントを追加–アラート対応の初動を迅速化」についてご紹介します。

関連ワード (運用管理等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 日立製作所は4月24日、統合システム運用管理「JP1」のSaaS版「JP1 Cloud Service」の機能強化を発表した。

 まず、システム全体の監視やオブザーバビリティを担うシステム管理「JP1 Cloud Service/System Management」に生成AIアシスタントが追加された。運用オペレーターがダッシュボード上で、システムから発生したアラートを選ぶと、生成AIアシスタントがアラートに応じた質問文を自動で作成する。質問内容は手動で編集することもできる。

 生成AIによって対処方法が回答されると同時に、根拠となる運用マニュアルや公開技術情報などのリンクも示されるため、運用オペレーターは生成AIの回答の妥当性を判断できる。これによってマニュアル類を確認する時間を短縮でき、アラート対応の初動を迅速化する。なお、生成AIアシスタントが接続できる生成AI環境は「Azure OpenAI Service」のみで別途準備が必要とのこと。

 日立の先行実験では、アラート対処方法に関する生成AIの回答内容の正当性を評価し、9割以上のアラートで正しい対処方法を回答していることを確認。加えて、生成AIの回答に対処方法だけでなく根拠となるマニュアルなどの引用元の表示も追加することで、運用オペレーターの判断を支援できたとしている。日立グループの運用監視業務では、初動の判断時間が約3分の2に短縮される効果が確認された。

 もう一つは、エンドポイント管理のSaaS版「JP1 Cloud Service/Endpoint Management」になる。従業員が利用するPCやスマートデバイス、拠点のサーバーなど、多様化するIT機器のセキュリティ対策状況やソフトウェアライセンスなどの資産状況を一元的に管理し、企業のガバナンス強化を容易にする。企業のニーズに合わせて利用プランを選択可能となっている。

 両サービスとも4月26日に販売を開始する。

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