アップル、AIについて学べるカリキュラムを提供へ

今回は「アップル、AIについて学べるカリキュラムを提供へ」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 人工知能(AI)の台頭により、従業員のスキルアップがますます重要になっている。Microsoftが先ごろ実施した調査では、企業幹部の66%がAIスキルを持たない人は雇わないと答えていた。Appleは最新のプロジェクトで、このような状況に対処しようとしている。

 Appleは米国時間6月18日、「Apple Developer Academy」の受講生、メンター、修了生合わせて数千人を対象に、新たなコアカリキュラムを通じて「AIを活用するテクノロジーとツール」に関するトレーニングを実施すると発表した。

 この専用カリキュラムは、Appleデバイスのエコシステム全体で機械学習モデルを構築、訓練、デプロイする方法を受講者に教えるものだ。学習範囲は、AIのテクノロジーとフレームワークの基礎や「CoreML」など、多岐にわたっている。

 受講者は、指導者付きのカリキュラムと複数のプロジェクトベースの課題を通じて、学習を進めることになる。また、数百人のメンターと1万2000人超の修了生から支援を受けられる。このカリキュラムは、ブラジル、インドネシア、イタリア、サウジアラビア、韓国、米国の6つの国にある18のApple Developer Academyで、今年の秋から提供される予定だ。

 「Appleはコードを世界共通の言語と考えており、世界中の開発者、クリエイター、起業家が、ツールとテクノロジーを活用して驚くような体験を創造できるようになると考えている」と、Appleでワールドワイドデベロッパーリレーションズ担当バイスプレジデントを務めるSusan Prescott氏は、プレスリリースで述べている。

 また、このコースの受講者は、Appleのアプリ開発用の統合開発環境(IDE)「Xcode 16」や、Xcode 16でのコーディング作業を支援するコンパニオンツール「Swift Assist」など、同社の最新ツールも利用できる。なお、Apple Developer Academyへの登録は無料だ。

 今回の学習プロジェクトは、Appleが6月の年次開発者会議「Worldwide Developer Conference 2024」で発表した「Apple Intelligence」に続くものだ。同社はApple Intelligenceを、Appleデバイスのエコシステム全体に生成モデルを組み込む新しい「パーソナルインテリジェンス」システムと位置付けている。

 AppleがAIに全力を注ぐようになった今、同社が開発者コミュニティーへの投資を増やし、自社のAIプロジェクトを前進させる次世代の専門家の育成に乗り出したのは当然と言えるだろう。

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