PwCコンサル、住友化学のデータマネタイゼーションプロジェクトを支援
今回は「PwCコンサル、住友化学のデータマネタイゼーションプロジェクトを支援」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
PwCコンサルティングは7月18日、住友化学が推進する新たなビジネスモデルの創出を目的としたデータマネタイゼーションプロジェクト「DX戦略3.0」の立ち上げを支援していると発表した。
住友化学では、2019年度から「DX戦略1.0(AI、IoT、RPA活用などによる既存の業務プロセス改善)」「DX戦略2.0(顧客接点強化・満足度向上に着目したデータドリブン経営)」による生産性向上と既存事業の競争力確保に資する取り組みを展開してきた。2023年度からは、多様で豊富なビジネスアイデアを蓄積し、有望なアイデアを素早く実現することを目指したDX戦略3.0を推進している。
同年1月からは、新規事業のインキュベーターとなる社内専門チーム「Value-nauts(バリューノーツ)」を立ち上げるなど、データマネタイゼーション実現に向けたプロジェクトを開始。2024年7月18日に住友化学が保有する天然素材に関する高い分析技術、分析によって蓄積してきた豊富な化合物のデータと、その技術・ノウハウを生かしたデジタルプラットフォーム「Biondo(ビオンド)」をリリースした。
Biondoは、住友化学が持つ高度な分析技術と豊富な天然資源のデータを基にした、天然素材を売りたい人と買いたい人をつなぐデジタルプラットフォーム。天然素材の有効活用を促すための3つの機能を備えている。
1つ目は、約200種の定量的スクリーニングが可能な成分分析、2つ目は350種以上の天然素材データベースの情報検索、3つ目はオンラインでの効率的な取引先の開拓――になる。持続可能な未来に向けて、分析を介して未利用資源の本来の価値を見いだし素材のリサイクルやアップサイクルを支援するとともに、成長する健康・美容関連市場などをターゲットに有用成分を解析・機能性を提示するなど、顧客への価値創出と社会課題の解決の両立を目指すことで、循環型社会の構築へ貢献する。
今後、同社では、Biondoからの波及効果や既存事業とのシナジーの創出、同サービスで得られたノウハウも活用し、2024年度中に「Next Biondo(第2、第3のDX戦略3.0プロジェクト)」の取り組みを進めていく予定。
住友化学では、同サービスを開発・提供するに当たり、(1)データ/デジタルを活用した事業開発(データマネタイゼーション)についての知見不足、(2)同取り組みをリードできる人材不足、(3)従来のBtoBビジネスとは異なるBtoC領域への挑戦――という3つの大きな課題に直面していた。
PwCコンサルティングは、これらの課題の克服に向けて、新規事業開発を推進するための独自アプローチ「BXT Works」を適用したデータマネタイゼーション実現の伴走支援と、DX人材育成支援を提供した。