パナソニック オートモーティブシステムズ、車両ソフトウェアの脆弱性リスク分析ソリューションを開発
今回は「パナソニック オートモーティブシステムズ、車両ソフトウェアの脆弱性リスク分析ソリューションを開発」についてご紹介します。
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パナソニック オートモーティブシステムズは、パナソニック ホールディングスと共同で、車両ソフトウェアのセキュリティ脆弱(ぜいじゃく)性によるリスクを分析するソリューション「VERZEUSE for SIRT」を開発した。このソリューションは、日々増加する膨大な脆弱性情報の中からリスクの高いものを自動的に選別し、分析・対応にかかる時間を大幅に短縮する。
VERZEUSE for SIRTの特徴は、個々の電子制御装置(ECU)だけでなく、車両全体を視野に入れたリスク分析を行う点だ。設計時のセキュリティ脅威の分析結果、搭載ソフトウェアのリスト(SBOM)、ECU間の接続情報などを基に、独自のアルゴリズムでサイバー攻撃の経路と影響を算出し、車両全体のセキュリティリスクを評価する。さらに、パナソニックグループが収集した脅威情報も活用することで、セキュリティリスク判定の精度を向上させている。
なおVERZEUSE for SIRTによる脆弱性分析は、「ISO/SAE 21434」のプロセスに則って実施され、結果が保存される。結果は、監査を受ける際に提出する証跡として使用できる。
自動車業界では、車両ソフトウェアの脆弱性報告が増加しており、サイバー攻撃対策が急務となっている。しかし、膨大な脆弱性情報を一つ一つ分析し対策を講じるのは、時間的・コスト的に大きな負担となる。そこで、車両全体でのセキュリティリスクを効率的に分析し、対応の優先度を判断できるソリューションが求められていた。