「Chromebook」の利点–大半のユーザーに最適である7つの理由
今回は「「Chromebook」の利点–大半のユーザーに最適である7つの理由」についてご紹介します。
関連ワード (クライアント等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
多くの人が新しいノートPCを検討するとき、すぐに思い浮かぶのは「Windows」ノートPCか「MacBook」だが、考慮すべき第3の分類がある。「Chromebook」だ。
Chromebookに対する評価は不当に低い。ChromebookのOSである「ChromeOS」はいまだに、シンプルすぎてほとんどの用途に使えないと考えられている。そこで、知ってほしいことがある。当初はウェブブラウザー付きのノートPCにすぎないと笑いものにされていたChromebookが、はるかに優れたものへと進化した。Chromebookは、プライベートと仕事のワークフローの両方で生産的に使用できるユーザーフレンドリーなノートPCになった。
仕事の大部分がブラウザー内で処理されるようになった今、Chromebookはシンプルさと使いやすさを最適な形で融合させている。
問題は、多くのWindowsユーザーと「macOS」ユーザーが、Chromebookは低性能のOSを搭載したおもちゃにすぎない、と切り捨てていることだ。彼らは何も分かっていない。
筆者はテクノロジージャーナリストとして30年間活動しているが、テクノロジーファン歴はさらに長い。OSとハードウェアプラットフォームは、誰もが知る製品から、多くの人が聞いたこともない製品まで、あらゆるものを試してきた。Chromebookは最初のデバイスがリリースされたときから試してきたので、すべてのバージョンのChromeOSに触れたことがある。
こうした筆者の経験に基づいて、Chromebookが大半のユーザーにとって申し分ないノートPCである理由を説明する。
この1つめの理由に議論の余地はない。経済情勢によって多くの人の予算がかなり深刻な影響を受けているため、安価なハードウェアを見つけられれば、生産性を維持したいすべての人にとって、大きなプラスになるだろう。しかし、すべてのChromebookが低価格というわけではない。以前、多くの金額を支払って購入した「Chromebook Pixel」は、今も筆者のお気に入りの1つだ(ディスプレイとキーボードは当時の最高クラスだった)。例えば、HPの「Elite Dragonfly」は約2177ドルで販売されている。
一方で、ASUSの2-in-1モデル「Chromebook Flip C433」など、かなり優れたChromebookを368ドルで購入することができる。このモデルは、「Intel Core m3-8100Y」、8GBのRAM、64GBのeMMCストレージを搭載している。さらに安価な製品を求めているなら、Acerの「Chromebook Plus 514」がAmazonで328ドルで販売されている。こちらは「Intel Core i3-N305」、8GBのRAM、128GBのSSDストレージを備えている。
確かに、低価格のWindowsノートPCを購入することはできるが、同程度のスペックで400ドルを切るWindowsノートPCのパフォーマンスは、同じ価格帯のChromebookに遠く及ばないだろう。さらに、AppleのノートPCは、最も低価格の「MacBook Air」が999ドルからなので、価格の点では比較にならない。
ChromeOS並みに使いやすいといえるノートPC OSは、この世に存在しないだろう。それはChromebookにできることが非常に少ないからだ、という主張もありそうだが、特にChromebookが「Android」アプリも「Linux」アプリも実行できることを考えれば、この主張は間違いだ。
MicrosoftやAppleが自社OSの使いやすさを売り込みたいかどうかは関係ない。どちらも、ChromeOSと同じくらい使いやすいという主張を正当化できないからだ。ChromeOSの使いやすさは、競合製品のはるか先を行く。ユーザーの習熟度に関係なく、Chromebookの前に座ってすぐに使い始めることができる。OSのアップグレードは、高齢者でも問題なく対応可能だ。
筆者は、WindowsやmacOSを使うときに次々と問題が起きていたユーザーを知っている(家族のことだ。読んでくれているだろうか)。それがChromeOSを使い始めたとたん、問題が消えてなくなる。
WindowsノートPCやMacBookを壊してしまう(そして筆者に助けを求めてくる)ユーザーは後を絶たないが、同じようなことをするChromebookユーザーは一度もみたことがない。いや、「これはどうやってプリンターに接続するのか」と聞かれたことは何度かある。それだけだ。
基本的には同じハードウェア構成のノートPCが2台あるとしよう。一方に「Windows 11」を、もう一方にChromeOSをインストールして、どちらのパフォーマンスが高いか比較する。あらゆるケースで、ChromeOSの方が圧倒的に高速であることが分かるはずだ。
AndroidとLinuxのアプリの起動が速いだけでなく、マシン自体の起動も速い。ChromeOSの起動は、他のどんなOSと比べても数倍の早さだ。手頃な価格で高速なノートPCが欲しいなら、Chromebookを選ぼう。
筆者がChromebookを使うようになってからの10年間で、問題が起きたデバイスは初代「Pixelbook」の1台だけだった(Bluetoothとネットワーク機能で問題が発生)。それを除くと、Chromebookでトラブルを抱えたことは一度もない。とにかく問題が起きないのだ。もちろん、その理由の1つは、ChromeOSの「大部分」がOSに見せかけたウェブブラウザーであることだが、LinuxとAndroidのアプリのサポートを有効にしても、問題が起きたことはない。
ChromeOSの不安定なチャネルを使うときでさえ、信頼性はWindowsより桁違いに高かった。この点に異を唱える人は、ChromeOSを十分に使っていないはずだ。