25万個の大ヒット–カプセルトイ「手のひらネットワーク機器」にサーバーラック登場
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玩具メーカーのターリン・インターナショナルは10月17日、カプセルトイ「手のひらネットワーク機器」シリーズにサーバーラックのミニチュアセット「日東工業サーバーラックFSシリーズ」(サーバーラックFSシリーズ)を追加した。扉やケーブルまでこだわった、精巧な作りとなっている。同日からECサイト「森のおもちゃ屋さん楽天市場店」(税込み価格:7000円)で予約を受け付けるほか、11月8日に一部のカプセルトイ専門店で店頭販売(税込み店頭特別価格:6400円)を開始する。
エーピーコミュニケーションズが企画と総合監修を手掛け、日東工業がミニチュアサーバーの監修を担当した。
手のひらネットワーク機器や第2弾となる「手のひらネットワーク機器2」がカプセルトイだったのに対し、サーバーラックのミニチュアセットは箱入りの玩具として登場する。「カプセルトイを企画している段階からラックにこだわりたいというお話はしていたが、カプセルに収めることを考えると、リアルさの追求に限度があった。そんな中でもターリンの方から『カプセルに入らなくても、本気でラックを作ってみたい』というお話をいただき、精巧なサーバーラックの発売に至った」とエーピーコミュニケーションズ社長室 広報グループの小松千恵氏は経緯を話す。
「作るのであれば、実際のサーバーラックメーカーの協力が必須」(小松氏)との思いから、日東工業に協力を仰ぎ、発売にこぎつけたとのこと。日東工業 ソリューション技術部 ソリューション技術課の森田吉範氏は「実際のラックと同じようにブルースモーク仕様のドアパネルを採用し、背面扉は両開き。扉も取り外せる。特にこだわったのは扉が開く角度。隣のラックに当たらず、扉がきちんと開く形になっている」とこだわりポイントを挙げる。
サーバーラックFSシリーズでは、ケーブルホルダーを2種類用意し、配線作業もできるとのこと。「正面部分はシャンパンゴールドカラーを採用し、これは日東工業のラックの特徴。ハンドル部分のディテールにもこだわり、実際のハンドルと同じような形になっている」(森田氏)とこだわりを明かす。
こうしたこだわりを具現化したターリン・インターナショナル 開発生産部 企画開発課の新海拓氏は「実物の12分の1サイズに仕上げているが、実物とは材料などが異なるのでそのまま小さいサイズにすることが難しかった。それを補うため、デフォルメしつつなるべく実物に近づけていった。特に難しかったのは扉の開閉部。ヒンジをつけているが、そこをなるべく目立たせないようにしたかった」と小さな工夫を重ねる。
サーバーラックFSシリーズはサーバーラック本体とオプションパーツに加え、手のひらネットワーク機器の「アプリケーションサービスゲートウェイ」「ネットワークスイッチ」「クラウド管理型セキュリティ&SD-WANアプライアンス」「マルチサービスルーター」の4つをセットにした豪華システム。手のひらネットワーク機器2のパーツもラックに組み込めるほか、リニューアル販売する「Zabbix・AP Communications監修 手のひらPC&サプライ」(全5種類、税込み価格:300円/1回)ともミニチュアのLANケーブルを使ってつなげられる。
ターリン・インターナショナル 代表取締役社長の佐藤直志氏は「今までカプセルトイしか作っていなかった私たちだけにいろいろなハードルがあった。販売面でも初めての試みが多く、全てが初めてづくし。ただ、立派なものが出来上がり、お客様に喜んでいただけると思う」とコメントした。
手のひらネットワーク機器は、2023年6月に初回販売を開始。カプセルトイの平均的な販売個数が3万個と言われる中、シリーズ累計販売数は25万個に上り、大ヒット商品となっている。